http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303750
本日の一冊は、以前にご紹介した『パイロットが空から学んだ一番
大切なこと』の続編です。
※参考:『パイロットが空から学んだ一番大切なこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475730305X
今回のテーマは危機管理。ちょっと地味ではありますが、大勢の命
を預かるパイロットが、どんな意識で仕事に臨んでいるのか、知っ
ておいて損はないと思います。
具体的な内容としては、リスクマネジメントに必要な心構えとルー
ル、そしてそれを裏付けるエピソードが盛り込まれています。
利便性を優先して安全装置を解除した結果、2人が死亡した踏切事
故、高齢の副操縦士を機長に昇格させたために起こった事故と、機
長の自殺…。
悲惨な事故の例と、それが起こった原因を読んでいくうちに、いか
にリスク管理が大切か、強く実感する内容です。
「神はよく準備した者だけを助ける」「善意は時として人を殺す」
「腹をくくれる人が、結局は世の中に役立つ仕事ができる」。
人生訓としても、仕事の心構えとしても役立つ、貴重な一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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決定はあくまで論理だけで詰めろ。決定にひとかけらでも感情を持
ち込んだ瞬間、その決定は破綻する
安全が保てるかどうかは、最後は現場の人間が腹をくくって開き直
れるかどうかである
一般的に事故は定常状態ではほとんど起こりません。事故が起こる
のは非定時状態の場合がほとんどです
◆非定時状態の2つの種類
1.機器の故障などで通常のオペレーションができなくなったとき
2.何らかの成果を得ようと、いつもと違う無理なオペレーションを行
う場合
危険の排除は仕組みによるしかありません。人間の注意力だけに頼
ると必ず失敗します
人間は長年の経験から、ないはずの情報をこうだろうと補って行動
しています。ところが重要な部分では「だろう」で行動してはいけませ
ん
何かをしているときに、別のことが割り込んできたら、割り込んで
きたことを待たせるか、割り込みがあったことを覚えておける対策
をとる必要があります
どんな状況になってもあきらめないこと。必ず生きて帰るという信
念こそが重要
何か物事を変化させるときに、2つ以上のパラメーターを同時に変
化させると、結果が予想できないものになってしまう可能性
何か事故が起きたときに、処罰されないという規則や体制を作ることが
重要
ノウハウだけの教育からなぜそれをしなくてはいけないのか、なぜ
それをしてはいけないのかも教えるノウ・ホワイの教育へと変えて
いかなければなりません
仕事を受けないという判断は経営者以外にできない判断
現場に出たらトップが話し過ぎないこと
悪い報告をしなかった部下を罰せよ
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『パイロットが空から学んだ危機管理術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303750
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■目次■
はじめに
プロローグ
I. 現場リスク編
II. 中間管理職編
III.トップマネジメント編
エピローグ
あとがき
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