http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776202840
本日の一冊は、16万部を突破したベストセラー『裏帳簿のススメ』の待望の続編です。
※参考:『裏帳簿のススメ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776201720
著者の岡本吏郎さんは、あの神田昌典さんを、税務戦略面で支えたパートナーとして知られ、その実践的な税務アドバイスで中小企業経営者の支持を集めています。
今回の本は、『裏帳簿のススメ』に対する読者の質問を受け、その回答をエッセー風にまとめたものです。
話の中心は、健全な財務体質の企業を作るための基本的心構え。「税務申告が主なのではなく、あくまでも私たち独自の会計が主」という考えに基づき、実務的に有効な会計のとらえ方を述べています。
後半では、経営者としてどんな心構えで会社経営にのぞむべきか、会計、戦略、マーケティングなどの視点から言及。全体を通じて、経営者としての心構えを述べています。
数字のセンスを磨きたい方、日々の経営に役立つ会計情報を求めている方、節税のアイデアを知りたい方に、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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専門家が「落ちない」と言った段階から工夫を開始するのが経営者の仕事
これから退職金の税金というのが上がる方向で税制改正が進むようです。つまり、保険を使った退職金プランという節税法についても、節税効果が減ってきます
会社をダメにしてまで役員報酬をとる社長なんているでしょうか。そんな人はいないはずです。そして、よほど特殊事情がなければ税務署はそれを否認なんてしません
税務では、シロとクロ。そしてシロともクロとも言えないグレー部分があります。これらをきちんと分けて考える。当然、クロは経費にはなりません。シロは堂々と経費にする。グレーは資料を用意して処理。税務調査で指摘されれば、論理的に自社の主張をする
◆中小企業の節税に使える制度
・中小企業技術基盤強化税制
・人的投資促進税制
・中小企業新事業活動促進法
自社の経営に役に立つ会計があって、初めて決算書の作成も税務申告もある。税務申告が主なのではなく、あくまでも私たち独自の会計が主なのです
著者が最重要視する指標=裏帳簿の残高
◆会社の数値目標を決めるうえで大事な4つの数字
1.1人当たり付加価値
2.労働分配率
3.1人当たり経常利益
4.ROA(CROA)
個人的なエネルギーの発露になるものこそ会社の理念にふさわしい
やはり稼いでいる経営者は哲学の前に数字です。それも独特な計算方法と嗅覚をもっています
どんな会社でも探せば一つぐらい1番のことがあるはずです。その1番であることを見つけたら「当社が1番」と真っ先に言う。そうすることで、ブランドというのができてしまいます
経営者なら「当事者」になってはいけない。ものが見えなくなるだけだ
経営者の最も重要な仕事は、「見たくない現実」を直視することだ
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『なぜ、あなたの会社は儲からないのか?』
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■目次■
はじめに
第1章:まずは、税制の環境を知ることが経営のはじまり
第2章:経営にはお金に対するどんな感性が必要なのか?
第3章:ビジネス戦略を考えるうえで大事なこと
第4章:これを知らないと会社が危ない!経営危機を乗り越える決め手
”あとがき”の形を借りた個人的メモ
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