http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866802871
大学時代、とてもできた友人がいたのですが、たまたま、他の人がその友人の悪口を言っているのを聞いて、「彼女でも嫌われるんだから、俺は絶対に無理だ」と思った記憶があります。
人生の早いうちから、周囲に惑わされず、自分の道を突き進めているのは、この時の体験が大きかったと思っています。
本日ご紹介する一冊は、この時の土井の体験を、本を読むだけで追体験できる一冊。
著者は、Xでのフォロワー数が8万人を超えるインフルエンサー、しろねこさんです。
人間関係でストレスにさらされている人が、精神を健全にするための言葉が縦書きで紹介される、粋なアカウントですが、本書でも、そのテイストが生きています。
縦書きの教訓と、その解説が書かれているシンプルな内容ですが、読むだけで気持ちが軽くなること、請け合いです。
人はどうしても他人と比べたり、他人の声が気になるものですが、本書には他人を気にせず、自分らしく生きるためのヒントが散りばめられています。
・自己犠牲は決して美徳ではありません
・自分で自分を粗末に扱っていると他人からも粗末に扱われるようになります
・心軽やかに生きるコツは「他人との比較」と「不要な人間関係」を手放すこと
時にユーモラスな表現も飛び出し、気持ちを軽やかにしてくれます。
なかでもインコの話は、傑作でした。
<あいさつをしたのに露骨に無視されたら「この人はインコより知能が低いのか……」こう思えば少しは気が紛れます>
自分を大事にできない、つい他人と比べて卑下してしまうという方には、特に効果てきめんだと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「嫌われたらどうしよう」なんて考え込まなくていい。「私を嫌うなんて見る目なさすぎて草」これくらいの感覚で人づき合いをしたほうが精神衛生上に良いのはもちろんですし、そういった強気な姿勢は多くの人たちに対して結果的に好意的な印象を与えるものです。
「他人からどう思われるか」よりも「自分を好きでいられるか」のほうが人生において圧倒的に大事
意識的に「あるもの」を数える
優しさというのは自分の心をまずは満たしてそこから自然と溢れ出た余剰分をおすそ分けするというのが健全な形
自分で自分を粗末に扱っていると他人からも粗末に扱われるようになります
とにかく嫌われないように人の顔色を常にうかがいながら演じるように生きていれば他人からはあまり嫌われなくなりますが、そんな偽りだらけの自分は自分自身に嫌われていきます
あなたに対して礼節を欠いている人との関係なんて大事にしなくていいんです。自己肯定感を下げてくる相手からは離れること。雑に扱われることに慣れてはいけません
メンタルが不安定な人の特徴
「他人に期待しすぎ」
「他人に求めすぎ」
「他人と比べすぎ」
割れたガラスは元には戻りません。心が壊れそうなら逃げてもいいんです
「頑張れ」と言われるより「頑張っているね」と言われたほうが、人は頑張れたりするものです。認められることは、心の原動力となります。
大切な人からのプレゼントは「何をもらったか」よりもそれを選んでいるときに「心の中に自分がいたこと」が何よりもうれしかったりします
あいさつをしたのに露骨に無視されたら「この人はインコより知能が低いのか……」こう思えば少しは気が紛れます
手放すと人生が好転するのは
「他人からの評価」
「家の中の不用品」
「無駄なプライド」
正論は「用法用量」を間違えると人を思った以上に傷つけてしまう
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他人の態度や言葉はコントロールできませんが、それをどう受け止めるかはコントロール可能。
他人の失礼な言動や批判をどう受け止めればいいか、生きるためのヒントが散りばめられています。
マネジャーの立場にある人にとっては、繊細な部下の心を扱う、良いヒントになると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『あんなに可愛い猫ですら嫌う人がいるのにみんなから好かれようなんて不可能です。』
しろねこ・著 フォレスト出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866802871
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0DCNDSZW2
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◆目次◆
はじめに
第1章 人生で一番長いつき合いになるのは、やっぱり自分。
自分を好きにならないなんてもったいないよ。
第2章 君はとても優しい人間だから傷つきやすいんだ。
ほんの少しコツをつかめば、きっと他人ともうまくいく。
第3章 しょせん仕事は人生の暇つぶし。
苦しすぎるなら、いつ逃げ出してもいいんだよ。
第4章 陰キャだってもっと幸せになれるから。
嫌われることを恐れるより、大切な人を大事にしよう。
第5章 根暗なりにも、暗い世の中に物申したいことがある。
「正論」を言うときは用法用量を守ろう。
おわりに
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