【人気シリーズにこんまりさん登場。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048975668
本日ご紹介する一冊は、池上彰さん特別編集の人気シリーズ、「明日の自信になる教養」の第3巻。
なんと、『人生がときめく片づけの魔法』で世界的ベストセラーを実現した、こんまりさんこと近藤麻理恵さんが執筆を担当しています。
※参考:『人生がときめく片づけの魔法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131206
世界累計1400万部を達成。2015年に「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出。2022年にはNetflixの冠番組で、米デイタイム・エミー賞を受賞した「こんまりメソッド」の何が画期的だったのか、そのエッセンスが学べる一冊です。
CHAPTER1からCHAPTER4までは、いわゆる「こんまりメソッド」と、池上彰さんの解説。
『人生がときめく片づけの魔法』の方が読み物としては面白いですが、こちらはメソッドが端的にわかる内容で、情報の吸収効率がいいと思います。
問題はどこが片づけ「学」なんだということですが、そこはCHAPTER1に書かれた片づけの起源や歴史、CHAPTER5に書かれた社会的視点を読めば、納得がいくかもしれません。
CHAPTER5には、新たに社会的視点から見た片づけ学が示されており、アメリカ、日本での3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実態が紹介されています。
大変希少なデータとして、こんまりさんがおすすめする片づけ本の情報が載っており、これは紹介された片づけ本の著者もビックリするのではないでしょうか。
経営コンサルタントの井上和弘さんが、『カネ回りのよい経営』という本の中で、「スクラップが先でビルドは後」という名言を紹介されていましたが、知識労働者にとって、片づけは企業の「スクラップ」に相当するもの。
『カネ回りのよい経営』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010339
リモートワークが増加したことにより、「家事の効率化=仕事の効率化」という構造になっていますから、本書のメソッドはより広く知られてもいいのではないでしょうか。
明日以降の仕事を効率的かつ創造的にするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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かごや土器に比べて箱は、技術的に難易度が高く、なかでもふた付きの箱である櫃は、当時、最高の宝物だと考えられていました
鎌倉時代に書かれた絵巻物『男衾三郎絵詞』(重要文化財、東京国立博物館所蔵)の中では、片づけの大切さを表していると思われるユニークなひと幕があります。質素な衣類をまとう武士と、傍には柄を下にして立てかけられた日本刀。近くには弓が2本に甲冑が2つ。これは、夜討ちの際にすぐ使えるよう、武器の定位置を決めて有事に備える武士らしい模範的なライフスタイルを表していると考えられます
整理/必要なものと不必要なものを分けること
整頓/使いやすいよう、秩序だった状態に整えること
収納/ある場所に入れて、しまうこと
収納にだけ頼る片づけは、ものが増えるたびに、収納グッズも増やすことになる
ポイントは、最初に整理を終わらせること。必要なものと不必要なものを分けて整理をしてから、整頓や収納をしていく
大事なのは、自分にとって心地よいものの適正量を知っておくこと
ものを持つことも手放すこともすべて、自分が幸せになるためにすること
具体的な片づけの段取りは、「出す」→「選ぶ」→「しまう」の3ステップ
ときめくものは残します。ときめかないものなら、自分のところに来た役目を果たしてくれたと考えて、感謝して手放します
人がものを手放せない原因は2つだけです。それは、「過去に対する執着」と、「未来に対する不安」。これらにとらわれていると、今、自分には何が必要なのか、何があれば満たされるのかが見えなくなってしまうのです
自分にとっての旬が過ぎてしまった本は潔く手放して、今読みたい本を手に取るほうが、ときめく時間を過ごせる
キッチン、浴室、洗面所は掃除のしやすさを第一に考える
洗面所をときめく空間にするコツは、水滴を制すること。蛇口回りにはものを置かないように心がけます
仕事場の片づけの順番
「本棚」→「書類」→「小物類」→「思い出品」
仕事場の片づけは、未処理の書類を明確にすることが最大のミッション
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世界中で片づけを実践してきたこんまりさんの「片づけ学」の集大成とも言える一冊で、読み応えがありました。
ブームの時に読み損ねた方、もう一度こんまりメソッドをおさらいしたい方、最近デスク周りが散らかっている方は、ぜひ、読んでみてください。
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『部屋も心も整う片づけ学』近藤麻理恵・著 池上彰・編集 KADOKAWA
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◆目次◆
CHAPTER1 片づけを学び、身につける大切さ
CHAPTER2 こんまりメソッド、その考え方を知る
CHAPTER3 暮らしのための片づけを実践する
CHAPTER4 仕事回りにも着手。キャリアが輝く
CHAPTER5 社会や地球の未来が整う一歩へ
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