【「識学」三部作完結編】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117748
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『リーダーの仮面』『数値化の鬼』の著者であり、全国3500社が導入したという「識学」の代表、安藤広大さんによる新刊。
『リーダーの仮面』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478110514
『数値化の鬼』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478114374
著者によると、本書は、「識学」シリーズ3部作の最後を締める位置付けで、これまでのシリーズの流れはこうなっています。
1.まずは、仕事ができるプレーヤーになる(『数値化の鬼』)
2.マネジャーへと頭を切り替える(『リーダーの仮面』)
3.人の上に立ち続ける(『とにかく仕組み化』)
カリスマがいなくても勝てる、リーダーの自分がいなくなっても組織や活動が存続するために仕組みを作る。
仕組み作りの詳細こそは明かされていませんが、仕組み作りに取り組むために必要なリーダーの心構え、組織が共有すべき考え方が示されています。
・人を責めるのではなく、仕組みを責める
・古い仕組みを新しい仕組みで壊す
・協力せざるをえない仕組みを作る
・線引きをして、仕組みを守り切る
とはいえ、これをやるのは容易なことではありません。
そこで本書では、「とにかく仕組み化」が上手く行くための5つのステップが示されています。
1.「責任と権限」を手に入れる
2.「危機感」を利用する
3.「比較と平等」に気をつける
4.「企業理念」を再認識する
5.「進行感」を感じる
本文では、この5つのステップの詳細を書いているのですが、これがまた実行の際の微妙なリーダー心理、組織心理を汲んでいていい。
「仕組み化」をやり切れるリーダーになるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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組織の中で、「替えの利かない人」は、今の位置にとどまる。「歯車として機能する人」は、人の上に立てる。
たとえば、社内でミスが起こったとき、2つの反応に分かれる。「なぜミスしたんだ?」と、“個人”を責めるか。「どうすれば防げたのだろう?」と、“仕組み”を責めるか。その一瞬の判断だけで、あなたの行く末が決まる。つい、感情が先に出てしまいそうなときに、「とにかく仕組み化」という言葉を心の中でつぶやいてみてほしい
1人1人が何に集中するのか。どういう改善に取り組むのか。その差が積み重なって、ビジネスはうまくいきます
人の成長を信じ、入れ替わりが起こるのが、「いい組織」
他者からの明確な指示があって初めて仕組みは機能します
圧倒的多数である「できない人」に合わせて、仕組みを作り、全員を活かしたほうがいい
プロは、ルールを決め、線引きをして、仕組みを守り切ります
では、「悪い権利」とは何でしょうか。これは、「文章として明確になっていない曖昧な権利」のことを指します。よく、「既得権益」という言葉が使われます
上司が「そのルールはおかしい」と判断するのなら、「悪い権利」として潰さないといけません
「仕事で求められる基準は高い」
「中途半端な仕事では評価してくれない」
「フィードバックが的確で反省する」
そういう人が、本質的な「怖い人」
「書いていないこと」で罰を与えたりしてはいけない
頻繁に会い、仲良くなると、緊張感がなくなります
人の上に立つ人は、「距離感を保つ」「制限時間をつくる」という仕組みを実践してみてください
最初の企業理念は、創業者が考えるもの(中略)最初の熱を絶やさない人が、社長になるべきです
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小さな組織では、著者が警鐘を鳴らす「属人化」が横行するものですが、それでは組織は永続しません。
リーダーがいなくなっても人が成長する、組織が成長する。そんな「仕組み化」のエッセンスが、本書には書かれています。
著者、安藤さんが3部作に込めた思いも明らかにされて、ちょっぴりジーンとくる内容です。
ぜひ、読んでみてください。
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『とにかく仕組み化』安藤広大・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117748
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◆目次◆
はじめに 人の上に立ち続けるための思考法
序 章 なぜ「とにかく仕組み化」なのか
第1章 正しく線を引くーー「責任と権限」
第2章 本当の意味での怖い人ーー「危機感」
第3章 負けを認められることーー「比較と平等」
第4章 神の見えざる手ーー「企業理念」
第5章 より大きなことを成すーー「進行感」
終 章 「仕組み化」のない別世界
おわりに
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