【必要なのはこの視点。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479797815
本日ご紹介する一冊は、10万部を突破したベストセラー『トヨタの会議は30分』の著者、山本大平氏による書き下ろし。
※参考:『トヨタの会議は30分』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799109499
トヨタで新型車を開発し、TBSでマーケテイング戦略を担当し、アクセンチュアで戦略コンサルティングに携わった著者が、仕事ができる人の思考を、わかりやすく解説しています。
どうすれば「平均点のサラリーマン」から抜け出せるのか、そのために必要な「マーケター視点」が書かれており、若い方にこそ読んで欲しい一冊です。
著者曰く、成果を出すための現在の方程式は、以下の通り。
知識×ノウハウ×コミュニケーション×マーケター視点
かつてのように真面目に仕事をこなすだけではダメ、ということがよくわかりますね。
本書には、どうすればお客様のニーズがわかるのか、どうすればお客様がいいと思う商品を作れるのか、ビジネスの考え方のヒントが示されています。
「成績は良かったけど、社会人になってからはちょっと…」と言われる人のほとんどは、本書で示されていることができていないのかもしれませんね。
逆に言えば、どんなに学校での勉強ができなかった方でも、本書に書かれていることができれば、十分成功のチャンスはあるということでしょう。
ある程度マーケティングを学んだ方にとっては目新しいことはありませんが、基礎としてぜひ身につけたい内容だと思います。
ストーリー形式で書かれているので、難しい本がダメという方でも、抵抗なく読めると思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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マーケター視点とは、大きく分けると
ものごとの見方
情報のとり方
情報のさばき方
そして戦い方です
才能とセンスの本質とは、自身が向き合っているものごとについて、どれだけ深く考えているか? ということではないでしょうか
「平凡」をリアルに知っているかどうか
4つの“不”に注目する
「不満」「不安」「不快」「不便」
すでに出ている結果から売れている理由を分析する。これは、マーケティングにおいて大事なことだからな
その現象だけを見るんじゃなくて、なんでその現象が起こっているのか、理由を問うクセをつける
「鳥の目」自分とは違う他の領域までを見る
「虫の目」自分の足で、商品が並んでいるのを見て、調査する
「魚の目」時代の流れを見て、感じる
原因の話と対策の話は別なんだ
成功体験は、ゴミ箱に捨てろよ
まずWhy。次にHow
「常識」からはできるだけ距離をおく
他人に加工された情報を信じすぎるな
人がなにかをやるときは必ず目的や理由がある
今あるものを活用するのはいいアイディア
ニーズが弱いところに切り込んでもポジションは築けない
若い人たちは刺身のサクに対してこういう感情をもっていた。『魚か、切るの大変だな』『友だちとの家飲みのつまみに持っていくのは面倒だな』
順番としては、ニーズに気づくこと、その分母が大きいかどうか調べること、アイディアをぶつけること
いくら市場のニーズを満たせたとしても、プライスが合わなければ人々に必要としてもらえません
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ビジネスを学ぶために一番効果的なのは、専門家のメンターから学ぶことだと思いますが、本書はあたかもメンターが読者を導くかのように書かれているので、ただ知識を並べられるよりはずっと理解が進むと思います。
・考えが「浅い」
・視野が「狭い」
・発想が「平凡」
と言われてしまう人は、ぜひ読んで勉強してみてください。
きっと仕事のヒントが見つかるはずです。
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『マーケターのように考える』山本大平・著 大和書房
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◆目次◆
INTRODUCTION 市場を動かすために大切な1つの能力
LESSON1 具体化と抽象化で思考を洗練させる
LESSON2 「鳥の目」「虫の目」「魚の目」を使い分ける
LESSON3 WhyとHowを使い分けて「疑う」
LESSON4 本当のニーズは「現場で考え、現場で研究」
LESSON5 「戦える場所」を組み立てる
LESSON6 どうしたら誰かに喜んでもらえるかを考える
LESSON7 ロジカル思考を超えてラテラル思考ができるようになる
おわりに
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