2023年4月3日

『機嫌のデザイン』・著 秋田道夫・著 vol.6208

【Twitterで話題の名言家】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117322

本日ご紹介する一冊は、あまりの名言ラッシュで、わずか2日間でTwitterのフォロワー数が7万人増えたという、名言家・秋田道夫さんによる一冊。

著者は、現役のプロダクトデザイナーで、大手メーカーでオーディオ機器などの製品デザインを手掛けた人物。

フリーランスとして独立してからも、優れた製品をデザインし続け、2020年には、受賞が大変困難とされるGerman Design AwardのGold(最優秀賞)を獲得しています。

Twitterでは、そんな著者が、デザインのヒントをはじめ、「自分の思ったことや感じたこと」を発信し、大きな話題に。出版界でも、著者に注目する人は少なくない印象です。

本日ご紹介する一冊は、そんな著者の名言を集め、著者の人生哲学、仕事哲学に迫った内容。

聞き役の宮本恵理子さんが、丁寧に著者の言葉の意図を探っており、人生のベテランが考える軽やかな生き方の秘訣、仕事のヒントがわかる内容となっています。

Twitterで話題になった、

「デザインは一晩寝かした方が良い。それより大事な事はデザイナーがちゃんと寝たほうが良い」

「どんどん本を読んで色々なものを観てください。そしてどんどん忘れてください。それでも残っているのがあなたの知識です」

など、改めて読んでも興味深い名言が、約250ページにわたり、びっしり詰まっています。

タイトル通り、自分の『機嫌のデザイン』がしたい方、仕事で行き詰まって何かヒントが欲しいと考える方には、うってつけの一冊です。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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どんどん本を読んで色々なものを観てください。そしてどんどん忘れてください。それでも残っているのがあなたの知識です

機嫌をよく保つには、まわりに期待をしない。景色としての自分を美しく保つ

ちょっと嫌だな、疲れるなと感じたら、そこから離れます

「飽きのこないデザインをするにはどうしたら」という質問にはいつも「すでに飽きられているものを使えばいい」と答えるんです

憧れられる職業に就いている人よりも、人がやりたがらない仕事をしている人の中に本当に偉い人が隠れている

正直と素直は違います。思ったまま言ってよいとは限りません

昔知った言葉
「悩むとは物事を複雑にすること。考えるとは物事をシンプルにすること」

期待をしなければ、失望したり、余計に傷ついたりすることもありません。劣等感を抱くのは、「優秀だろう」という目算があった証拠ですね。つまり、劣等感は優越感の裏返しだとわたしはとらえています

よい仕事をするとよい人とよい仕事に会えます

--アイデアの源、発想力を養うためのヒントが知りたいです。
あまり難しく考えずに、うまくいった事例を転換する「代入」や「置換」の機能を利用するといい

汎用に特殊を代入することで、新しい答えが導きだせます

わたしが考えるのは「黄金比」ではなく「黄金視」という考え方。つまり見る側の工夫によって、ものを美しく見る角度があるのではないか

(インテリアにおいて)目指したいイメージは、「いいものを適当に置く」

機能を増やすには技術がいるが機能を減らすには哲学がいる

「観察はデザインに勝る」と同様に
「観察は文章力に勝る」

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人間関係の秘訣や、いつでも機嫌よく生きるヒントが書かれていますが、個人的にはデザインのヒントの方が刺さりました。

なかでも、<機能を増やすには技術がいるが機能を減らすには哲学がいる>は、名言ですね。

基本、自己啓発書ですが、モノ作り・クリエイティブ系の人は、仕事のヒントとしても読みたい一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『機嫌のデザイン』・著 秋田道夫・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

第1章 挑戦
第2章 苦悩
第3章 向上心
第4章 素顔
第5章 克己心
第6章 哲学

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