【これでアイデア量産?】
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本日ご紹介する一冊は、Twitterでバズ連発のアイデアクリエイター、いしかわかずやさんによる一冊。
著者は、ヤフー勤務のデザイナーで、会社員としてアプリデザインなどを手掛けるかたわら、学生時代から商品アイデアコンペに作品を提出し、受賞率9割以上。
主な受賞歴は、「サンスター 文房具アイデアコンテスト」第25回グランプリ、第24回審査員特別賞、「コクヨデザインアワード2020」ファイナリスト、「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」12th・13th・14th3年連続受賞、宣伝会議賞二次通過など。
その実績がメディアの目にとまり、2022年1月に毎日放送「グレートアンサー」で商品アイデアが紹介されたところ、大きな話題となった人物です。
Twitterをやっている方なら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
本書は、そんな著者が人と違うアイデアを生むアプローチ、アイデアを生み出す習慣術を述べた、注目の一冊。
紹介されているのは、モノやビジュアルに関わるアイデアが多いため、モノ作りやデザインに関わる人に、特におすすめの内容です。
説明なしに、直感的に使えるものが多いため、グローバル時代の商品開発、説明のアイデアとしても有用だと思います。
ちょっとした発想で、見た人がオッと驚く商品が作れる。
そんなアイデアをお求めの方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
それでは、どんなアイデア発想法が紹介されているのか、さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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四角いガムテープ
四角い形のガムテープ。丸くないため転がらず、均等な長さで切ったり、陳列したりもしやすい
課題炎上付箋
炎の形の付箋。教科書の「まだ勉強できていないところ」などに貼ると、「やらなきゃ!」という焦りの気持ちが生まれる
筆跡えんぴつ
「2B」「HB」といった表記ではなく、柄に「筆跡」を印刷したえんぴつ。商品を見るだけで「書いた感じ」がわかる
数字型の蚊取り線香
「燃焼時間」の形になっている蚊取り線香。説明を見なくても、ひと目で使用時間がわかる
四つ葉のクローバー画びょう
クローバーの葉の形になっている画びょう。4つくっつけておけば、針が刺さる心配がない
2つの発想法
1 製品を別のなにかに「見立てる」
2 製品の一部を「ちょっと変える」
「ありそうでなかった」が、「共感」と「驚き」を与える
評価されるのは「実現性」が高いアイデア
テーマから考えるアプローチだけでは、相手に驚きを与えるアイデアが生まれづらい
誰もが抱えている「課題」を解決できないか考えてみる
まずは既存製品の「課題点」を書き出す
考える「素材」がない状態で集まってはいけない
アイデアの種は、かならずひとりの頭の中から生まれます。グループで集まる目的は「アイデアの種に水をあげて育てる」ことです
「ワンビジュアル」で価値が伝わる
「付箋の糊は、なぜ端についているのか?」と、当たり前を疑ったことがきっかけでした
作り手ではなくユーザーから見た「特徴」を伸ばすこと
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表紙に描かれた、四角いガムテープ、カラーで紹介された「まだ勉強できていないところ」に貼る「課題炎上付箋」(「やらなきゃ!」という焦りの気持ちが生まれる)、数字型の蚊取り線香など、言われてみれば「なんで誰も考えなかったんだろう」という、シンプルながら新鮮なアイデアが満載です。
メソッドに関しては、まだ言語化ができていないためか、他のアイデア本と比べ、特に目新しいものはないのですが、考え出された商品アイデアには、一見の価値があると思います。
頭がすっかり固くなった大人たち(土井も含む)に、ぜひお勧めしたい一冊です。
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『ありそうでなかったアイデアのつくりかた』いしかわかずや・著 クロスメディア・パブリッシング
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◆目次◆
第1章 アイデア発想が得意な人がやっていること
第2章 人と違うアイデアを生む「アプローチ」
第3章 最強の発想法1「見立てる」発想法
第4章 最強の発想法2「ちょっと変える」発想法
第5章 いつでもアイデアが生まれるようになる「習慣術」
第6章 アイデアを実現させるために考えなければならないこと
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