【会社に騙されないために。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/439661800X
本日ご紹介する一冊は、就職・転職の際に知っておきたい労働条件の話をまとめた一冊。
監修には、日本労働弁護団幹事長の佐々木亮氏、ブラック企業と戦う「プレカリアートユニオン」執行委員長の清水直子氏、行政書士の永易至文氏が名を連ねています。
紛らわしい求人広告のトリックや、魅力的に見えて危険な求人ワード、業務委託で気をつけたい「偽装雇用」など、気をつけたいポイントが過不足なく押さえられており、ある程度社会人経験がある人も、転職に備えて読んでおくといいでしょう。
他にも、自分を守るための雇用契約書の読み方、会社側からのおかしな要求への対処法など、実践的な方法がまとめられています。
ハラスメントや労働トラブルへの対処法もまとめられているので、現在困っている方も、読んでおくといいでしょう。
また、若いうちから知っておきたい税金や各種保険、副業に伴うリスクの話など、お金に関するトピックも最低限ですが、カバーされています。
若いビジネスパーソンを救おうと企画された本だと思いますが、確かに知らないと危ないかもしれませんね。
働く人が、最低限身につけておきたい、労働とお金の知識。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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悪知恵に対抗するための三つの鉄則
1.トーク履歴・音声を証拠に!
2.社内規則より法律が絶対!
3.一番大切なのはアナタの命
企業側の代表的な悪知恵として紹介するのは、求人広告に好条件を出すことで求職者をおびき寄せ、契約書にはまったく異なる条件を記載しているケース
さらに警戒したい求人広告として紹介したいのが「能力不問」や「初心者歓迎」といった、能力や経験に関係なく誰でも採用するような文言が書かれているタイプ。(中略)求人情報に掲載されていた給料は、会社の希望をすべて満たした場合の額面だったのである
シフト制は、あなたの労働環境、ひいては人生プランをも雇う側に委ねることになってしまいかねない、実は恐ろしい雇用形態
有期雇用契約で5年を超えて働き続けた場合、「無期転換」といって無期雇用に転換してもらえる権利が得られる
会社を辞めて失業手当を満額受け取り、また同じ会社に戻るのは違法
雇用契約と見せかけて、業務委託契約や請負契約を交わそうとする悪質な会社もある
固定残業代が常識の範囲を超えているケースもある。過労死ラインとされる80時間以上の設定は無効
給料から税金や社会保険以外で天引きをするには、賃金控除協定を結ばないといけない
「トラックドライバーで、入庫待ちの間は停車して待機している」同じくこれも労働時間
有給休暇には2年という時効がある
管理職だからといって残業代が出ないなんてことはない
一身上の都合ではなく、会社のブラックな所業によって辞める、ということを退職届に書くことには一つの大きな意味がある。自己都合ではなく、会社都合での退職扱いにされるのだ
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読んでいる限り、土井が昔働いていた職場の半分はアウトですね(苦笑)。
雇用する側のNGポイントについてまとめられた本でもあるので、中小企業経営者は、そういう目線で読んでみると勉強になると思います。
雇う側も、雇われる側も、身を守るための最低限の知識として、ぜひ読んでおくことをおすすめします。
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『20代からの働き方とお金のこと』みんなの働き方改革研究会・著 祥伝社
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◆目次◆
プロローグ 悪知恵を知り、対抗するために
第1部 会社の悪知恵と反撃方法
第2部 悪知恵以前の基礎知識 「知らなかった」と損しないために
第3部 ボクラも使える? お金に関するちょっといい知恵&悪知恵
エピローグ
主な相談先、参考文献
監修者のプロフィールと連絡先、執筆者紹介
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