【大切なことに集中する秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776212439
本日ご紹介する一冊は、今日1日に集中するための科学的方法を、過去の論文や研究発表から導き出した一冊。
著者は、明治大学法学部教授で、言語学博士、「明治一受けたい授業」にも選出された堀田秀吾さんです。
冒頭「はじめに」で、<世界の叡智が示す「最高の24時間」とは>をさらりと紹介し、その後詳細を解説する構成。
何が生産性や幸福に影響するのか、どうすれば悪い行動を止め、正しい方向に向かえるのか、海外の大学による研究結果が示されており、仕事や生き方のヒントになります。
「マルチタスクを行うと、生産性が40%低下し、仕事を終えるまでの時間が50%増加し、作業ミスが50%増加する」
ーーワシントン大学メディナらの指摘
「作業が2・8秒中断されると、ミスの発生率が2倍になり、4・4秒中断されると、ミスの発生率が4倍になる」
ーーミシガン州立大学のアルトマンらの研究
「不安を感じても、「自分は今、興奮(ワクワク)している」と言い換えればパフォーマンスは改善する」
ーーハーバード大学ブルックスの実験
24時間をもっとも有効に使う方法は、本書のテーマにもなっている「今、目の前のことにただ集中すること」なのですが、それを行うのは、そんなに簡単ではありません。
ぜひ本書で、集中するためのヒントを学んでみてください。
人間関係や意思決定のヒント、メンタルを健全に保つ方法など、生産性アップ、幸福度アップにつながる考え方が示されており、自己啓発的にも読める一冊です。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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「人生の選択肢をコイン投げで決めてでも、進んだ方が幸せである」
ーーシカゴ大学スティーヴィン・レヴィットの実験
多くの研究により、考えすぎたり情報を集めすぎたりしないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生が好転することがわかっています
マルチタスクを行うと、脳内でストレスホルモンであるコルチゾールが増加することがわかっています。コルチゾールは、脳内の記憶を司る部位にダメージを与えるため、マルチタスクをし続けると、長期的には脳の機能の衰えや、脳細胞の損傷を招き、注意力が低下したり、うつ病のリスクが増大したり、認知症のような症状が引き起こされたりするおそれがあるともいわれています
書き出すときに、「思う」「感じる」「わかる」などの洞察語を多く使った人ほど、ネガティブな感情が軽減されることがわかっています
不安を興奮と言い換えるだけで「パフォーマンス」は向上する
タスクの優先順位を表にまとめ、視覚化すると、脳はどのタスクの優先度が高いかを判断します
迷ったときは、分析ではなく「勇気」で決める
集中力が切れたら、5分間のランニングなど、短時間の運動をする
「好き」でやったことに意味づけをすることが、人生を肯定する唯一の方法
幸福感に与える影響力は、健康→人間関係→自己決定→所得→学歴ーー神戸大学西村と同志社大学八木による調査
「追求者はすべての選択肢を試すことができず、ある段階で選ぶことを強いられるため、後悔しがちだ。追求者は良い選択をして、それを悪かったと思い、満足者は良い選択をして、それを良かったと思うのだ」(シュワルツ教授)
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<集中力が切れたら、5分間のランニングなど、短時間の運動をする>。
これなら、仕事で休憩を取るついでに、スクワットをして痩せられますね(笑)。
心理学やマインドフルネス関連の本では既出の理論もありますが、難しい理論を実践しやすいようにさらりとまとめてくれているのが、本書の良いところですね。
生産性アップのヒントを探っている方は、ぜひ読んでみてください。
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『24(TWENTY FOUR)今日1日に集中する力』堀田秀吾・著 アスコム
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◆目次◆
はじめに
第1章 なぜ私たちは、大切な今日1日に集中できないのか
第2章 24時間に「集中」するための準備ーー「不安」を解する
第3章 24時間を「最高」のものにする5つのステップ
第4章 「思考」と「行動」を変える5つの習慣ーー「成功」の授業
第5章 ハーバード大学が80年かけて出した人生の答えーー「人間関係」の授業
第6章 24時間を幸福に生きる人の「ある条件」ーー「満足者と追求者」の授業
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