2022年7月22日

『共働きのすごい対話術』あつたゆか・著 vol.6044

【パートナーとうまく行く対話術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295407151

本日ご紹介する一冊は、カップルが利用する対話ツール「ふたり会議」や、パートナーシップを学ぶコミュニティ型スクール「ふたりの教室」などのビジネスを手掛ける、株式会社すきだよの代表取締役、あつたゆかさんによる一冊。

共働きが当たり前になった現在ですが、いまだパートナーシップのあり方は確立されておらず、多くの家でパートナー間の軋轢が生まれている状況です。

そんななか、Twitterでふとつぶやいたひと言が、著者がこのビジネスに取り組むきっかけになったそうです。

<夫は細かいことにうるさくて私は超おおざっぱなタイプなのですが、分かり合えないときはお互いを“おおざっぱ王国の民よ”“神経質な国の住人よ”と呼び合うことで平和に暮らせるようになりました。違う国から来た人だと思えば、相手を変えようなんてこれっぽっちも思わなくなる不思議>

このツイートになんと12万「いいね」が付いたといいますから、このテーマへの関心の高さが伺えます。

そういえば以前、『妻のトリセツ』なんて本もベストセラーになっていましたね。

※参考:『妻のトリセツ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065133394

なぜパートナーシップは上手く行かないのか。本書には、その理由と対話の秘訣が書かれています。

パートナーシップに限らず、他者との対話のヒントになると思うので、ぜひ読んでみてください。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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パートナーとともに家庭の「共同経営者」になり、「家庭の経営会議」を開く

円満な家庭も不満がある家庭も、「家事・育児の実施割合」の平均は夫3割、妻7割と、家事分担の割合には差がなかった

お互いの葉っぱだけを見る会話は、対話とは言えません。対話とは、お互いの背景にある理由や考え方、価値観を知ることです

ビジョンを知るために共有しておくこと
・人生の優先順位トップ3をつけるとしたら?(家族、友人、仕事など)
・家庭と仕事のバランスはどんな比率が理想?
・何のために働いている?(お金、自己実現、社会貢献など)
・どんな働き方が理想?
・どんな家庭環境で育った?
・両親の家庭運営で真似したいところ/したくないところはある?
・どんな家庭を築いていきたい?
・パートナーとの理想の関係性を一言で表すなら?

共働きの衝突を防ぐ伝え方「6つのコツ」
1.「あなた」ではなく「わたし」を主語にして伝える
X「あなたもちょっとは手伝いなさいよ!」
○「少し手伝ってくれると私は嬉しいな」
2.「疑問形」は非難に聞こえるので要注意
X「どうしてこんなに遅く帰ってくるの!?」
○「最近帰りが遅い事情があったら教えてほしいな」
3.「ふつうは」という言葉をいったん捨てる
X「ふつうは女性が家事をするものだろ」
○「ふたりらしい家事分担の形を見つけていこう」
4.怒りではなく「一次感情」を伝える
X「なんで私が料理しなきゃいけないわけ!?」
○「仕事が忙しいなか、家事の負担も大きくてじつはしんどいんだよね」
5.どんなときもまずは「肯定的なメッセージ」を伝える
X「疲れているのに、うるさいなあ……」
○「大変だったよね。いつもありがとう」
6.自分の要望を押し付けず相手の気持ちや背景を「きく」
X「家事は来週からこの分担でやってね」
○「お互い仕事も忙しくなってきたし、今後はこんな家事分担にしたいんだけど、どうかな?」

「思考のシェア」をして「情報格差」をなくす

HPの残量を意識してゼロになる前に回復する

ふたりの生き方に、他人や社会の「ふつう」は関係ない

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家事分担やお金の使い方、子どもを持つ/持たないの方針が違うなど、一緒になってみてわかったさまざまな問題があると思いますが、本書にはこうした問題解決のヒントが書かれています。

ちょっと交渉術にも似た部分があって、興味深く読めました。

大切なのは、「平等」ではなく「納得」という指摘は、なるほどと思いました。

悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

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『共働きのすごい対話術』あつたゆか・著 クロスメディア・パブリッシング

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◆目次◆

はじめに なぜ、共働きのふたりには「対話」が必要なのか?
第1章 仕事と家庭を両立させる「対話のカタチ」
第2章 共働きのふたりに必要な「伝えるスキル」
第3章 対話できる関係性をつくる「マインド」
第4章 家庭の対話の前に「自分との対話」を
第5章 共働きの悩みを「対話」で解決しよう
おわりに 「変えたい」気持ちを手放して、ともに歩んでいく
巻末 共働きのふたりが「最高のチーム」になるためのすごい対話フレーズ
巻末 仕事と家庭の両立のためにパートナーと話し合っておきたいこと

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