【思考のロックを解除せよ】
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本日ご紹介する一冊は、人間の行動を阻害する思考のロック(=ブレインロック)を解除する方法を、ベストセラー作家であり、人気YouTuber、経済評論家の勝間和代さんが述べた一冊。
著者いわく、<ブレインロックにかかっていると、どんなに優秀な人でも、人格的に優れた人でも、あっさりとパフォーマンスを落としたり、不合理な判断をしたり、重要な機会を損失したりしてしまいます>。
代表的なブレインロックの例としては、以下のようなものがあるようです。
「株や投資は危険!」
「勉強をしないとよい大学に入れないし、よい会社にも入れない」
「大人は結婚して一人前、結婚したら子どもを作るのが当たり前」
「女の子は女らしく、男の子は男らしく」
「起業は危険。会社に勤めたほうが安全だ」
「持ち家がないと、一人前とはいえない」
「生命保険はできるだけ入っておいたほうが家族のため」
「嫌なことも我慢して頑張るのが一人前の社会人」
「一度決めたことは最後まで変えずにやり通すべき」
本書では、こうした「ブレインロック」がどのようにして発生するのか、どうすれば外すことができるのか、科学的見地と著者の指導経験から語られています。
ブレインロックにかかっている自覚があり、外したいと思っている人は、第2章「ブレインロックを外す8つの技術」を読むといいでしょう。
為政者、既得権益者にとっては不都合な本かもしれませんが、真面目過ぎて行動できないという人は、読むと良いヒントになると思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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ブレインロックを解除する要素は何かというと、適切な新しい情報です。自分とは異なる価値観や意識の外にあった情報に触れることで、自分の思い込みや古い常識に対して、初めて疑いの気持ちを持つことができるようになります
親から与えられたブレインロックの最大の問題点は、価値観が古くなってしまうこと
今、最も企業に貢献できるのは、テクノロジーをうまく使える人材
公正世界仮説がやっかいなのは、「悪い人は、最後はひどい目にあう」という考え方が「ひどい目にあっているのは悪い人だから」という逆向きにも心を動かしてしまう点
「お金持ちは悪者」という社会的洗脳と背中合わせの二重構造になっているのが、「労働収入こそが善」という洗脳
「労働収入こそが善」とする認知は、お金に関する最大のブレインロックです。これこそが日本の生産性がいつまでも世界の最底辺にある原因でもあります
労働時間ではなく、“生み出した価値”にお金は集まる
思い切って「変化」を選択したほうが人は幸せになりやすい
自分と違うタイプの人から情報を仕入れる
新しいもののほうが、優れている可能性が高い
「部分最適」を勧めてくる人に注意
ちょっとした不快、不便を我慢しない
収入の伸びしろが無限大になる成果報酬型
「キャリア・デベロップメント(キャリア開発)」のコツは、実はたった一つです。「自分が息を吸って吐くようにできることに対して、褒めてくれるところへ行けばいい」。これに尽きます
女性の場合、実は外部評価を受けながら競争にさらされる職種のほうが、公正な評価を受けて出世しやすくなります
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帯には、<毒親・メディア・企業の「社会的洗脳(ブレインロック)」に人生を奪われるな。>と書かれています。
自分の人生を自分の手に取り戻すために、キャリア開発のヒントを得るために、ぜひ読んでみてください。
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『できないのはあなたのせいじゃない』勝間和代・著 プレジデント社
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◆目次◆
はじめに
第1章 あなたの思考は無意識にロックされている
第2章 ブレインロックを外す8つの技術
第3章 ブレインロック解除のためのケーススタディ
おわりに
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