2022年4月5日

『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』 鳩山玲人・著 vol.5972

【転職したくなる本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344986512

本日ご紹介する一冊は、サンリオの海外事業を手掛けた後、シリコンバレーのベンチャーキャピタルで活躍し続ける著者が、シリコンバレー流の働き方、学び方を指南した一冊。

タイトルからするとテーマは「勉強」なのですが、シリコンバレーで重視される勉強は、スタディではなく「エクスペリエンス(経験)」と「ラーニング(学習)」。

それゆえ本書でも、転職や環境選びが重視されており、結果的に転職と海外経験を強力に勧めるキャリア本となっています。

自分のキャリアの幅を広げるための勉強や、外に出て経験を積み、ストックオプションをもらう働き方をしろというのは、おっしゃる通りで、30代、40代の早いうちにこういう本を読んでおくと、50代以降のキャリアで差がつくと思います。

著者自身が、日本の大学の法学部で失敗したり、サンリオの最後は疲弊し切ったりと、失敗経験を積んでいるので、その体験談もいい。キャリア転換を図りたい人には、大いに刺さる内容だと思います。

人生100年時代、学び直しを勧める本は数多くありますが、本書では、具体的にどんな手段があるか、他人はどうしているのかなども紹介しているので、ビジネスパーソンの勉強・キャリアの良いヒントになると思います。

巻末には、著者オススメのビジネス書リストが付いているので、こちらも併せて読むといいと思います。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

—————————-

シリコンバレーでは、「勉強する」「学ぶ」を意味する言葉としてスタディよりも「エクスペリエンス(経験)」「ラーニング(学習)」のほうを使う場面が多いように思います

エクスペリエンスやラーニングにおいて重要なのは、人間が歩き方を覚えるときと同じように「転ぶこと」が必要だということ

みなさんの目の前にも、実は貴重な情報が目を通されないまま積み上げられていないでしょうか。「必要なときに見よう」「時間があるときに勉強しよう」と思って放置しているなら、今すぐすべてを頭に入れることをおすすめします

新しい仕事をすることになったときも、私はまずその分野について一気に勉強することを習慣にしています。私がエイベックスでイスラエルのIT企業と組んでソフトウェア開発に取り組んだときは、システム開発やコンピュータ言語、アプリケーション制作などについて相当勉強しました

外注丸投げは、勉強を怠っている証拠

シリコンバレーでは「転職」と「ラーニング」と「キャリアアップ」はセットになっている

転職を重ねているので、シリコンバレーで活躍している人たちは当然のように豊富な人脈を持っています

自分のネットワークにいる人たちが大きく成功すれば、それはそのまま自分のネットワークの価値の向上を意味します

30代後半から40代くらいまでのビジネスパーソンに伝えたいのは、スタートアップに移って、ストックオプションをもらうべきだということ

よい転職の機会を自分も得たいと思うなら、基本動作は3つあります。一つめは、いろいろな人に「会社を辞めるつもりです」と話すこと。2つめは、履歴書を用意すること。3つめは、ヘッドハンターや転職サービスに登録し、興味を持てた会社の人と会って話すことです

—————————-

唯一問題点を挙げるとすると、確実に留学&転職したくなることですが(笑)、行動する気のある方には、オススメの一冊です。

そうでない方にとっても、キャリアとビジネス知識をアップデートするために、有用な一冊だと思います。

ぜひ、読んでみてください。

———————————————–

『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』
鳩山玲人・著 幻冬舎

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344986512

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B09W8F4HBR

———————————————–
◆目次◆

序章 早期退職で慌てないために、やっておくべきこと
第1章 ビジネスパーソンが基礎として知っておくべき「勉強法」
第2章 速く、深く学ぶにはコツがいる
第3章 シリコンバレー流「人」の学び方
第4章 シリコンバレー流に学び、活躍する人たち
終章 シリコンバレー流に、充実した人生を送る

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー