【魚住アナの心をつかむ話し方。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481560312X
本日ご紹介する一冊は、人気アナウンサーの魚住りえさんが、1秒で相手の心をつかむコミュニケーション術を指南した一冊。
「スピーチ・プレゼン」「ビジネス・交渉」「出会い」「雑談」といったシチュエーションごとに、鍵となるコミュニケーションスキルがまとめられており、実践的な一冊です。
本来、書籍で「声」を伝えるのは大変なのですが、その辺も丁寧に解説し、かつ巻末にイラストでノウハウをまとめることで、見事に伝え切っています。
マツコ・デラックスさんが実践しているという、相手との信頼を築く「受けの1秒」、知的な人が実践している、ことばの言い終わりで口を閉じる「受けの1秒」など、具体的な表現技法が書かれており、人前に出る人や、話を生業にしている人には、注目の内容です。
無意識にやってしまう「えー、あー」をなくす方法や、本番でしくじらないメンタル調整の技術、雑談を盛り上げる「会話スターター」など、じつに勉強になりました。
プロとして他人に取材する人には、著者が実践しているインタビューの技術が参考になると思います。
「声」と「速さ」が与える影響など、なかなか気づかない点を指摘していて、個人的にも大変勉強になりました。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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言い終わりに「パクッ」と口を閉じることを意識すると、相手に「きちんとした人」「知的な人」という印象を残すことができます
「1秒の間」によって聞き手の意識を引きつけ、それから語り始める。たったそれだけで語りのうまさを演出することができます
スピーチ、プレゼンの始まりには、元気で明るい印象を演出する「高い声×速い」語り口が有効です
「高い声×速い」で注目させた後、今度は安心感、ゆったり感を演出する低い声、落ち着いたトーンに切り替える
「えー、あー」を減らすテクニック
1.代わりの言葉を用意する
2.文末で口を閉じる
スピーチ・プレゼンの4つのテクニック
1.第一声は遠くを見て話すと気もちが広くなる
2.反応のいい人とアイコンタクトする
3.腹式呼吸で声を出す
4.ボールを投げる放物線のイメージで声を出す
冒頭の「つかみ」だけ原稿を用意する
スピーチを行うのが福岡県の久留米市だったら、「久留米といえば、私のなかのイメージではチェッカーズです」「松田聖子さんの出身地ですね」など、聞き手の方々との共通点になる話題をピックアップ
「よかったこと」「得意なこと」「楽しいこと」で雑談の話題を振る
高い声×速い=明るく、エネルギッシュなイメージ
高い声×ゆっくり=おおらかで包容力のあるイメージ
低い声×ゆっくり=落ち着いた癒やし系のイメージ
低い声×速い=頭脳明晰で仕事ができるイメージ
「それ、知っている!」と言うことは、相手の話をさえぎること
「イギリスで録音」は「どちらで録音」「10代の若者を狙った企画なんですよね?」は「どの世代を狙った企画なんですか?」「マカロン好き?」は「甘いもの好き?」知っているけど、知らないふりをして周辺を攻めることで、相手は自分の言葉でそのテーマについて話してくれます
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本書によると、土井のように「低い声」×「速い」の組み合わせは、ビジネス向きらしいのですが、一方で相手を追い詰める印象を与えてしまうそうです。
本当に気をつけようと思いました(苦笑)。
話を上達させたい人には、きっと気づきのある本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『1秒で心をつかめ。』
魚住りえ・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
Prologue すべては「1秒」で決まる
第1章 スピーチ・プレゼンの1秒
第2章 ビジネス・交渉の1秒
第3章 出会いの1秒
第4章 雑談の1秒
第5章 関係を深める1秒
第6章 恋愛の1秒
第7章 オンラインの1秒
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