2021年3月23日

『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』 奥野一成・著 vol.5720

【必読のお金入門書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478112533

本日ご紹介する一冊は、プロ絶賛のファンド「おおぶね」のカリスマ投資家が教える、お金の基本。

著者による前著『教養としての投資』は、投資家向けの読み応えある本でしたが、今回は、中学生以上が対象。

※参考:『教養としての投資』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478109915/

サブタイトルに「15歳から学ぶお金の教養」とあるように、中学生から大人までわかりやすく学べるお金の教科書です。

タイトルにもなっている、『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』。

この質問に正しく答えるには、お金の本質・性質がわかっていて、かつそれを増やすための手段を知らなければいけませんが、本書ではこの点を上手にまとめています。

価値と価格がマーケットにおいて乖離する現実、お金を追うとお金が逃げていくことなど、本質的なお話を述べた上で、資産を増やすための手段である起業や投資について語っています。

中学生を意識して作ったのだと思いますが、内容は社会人にとっても勉強になります。会社経営者も、本書を読めば自社に足りないものが何か見えてくるに違いありません。

個人投資家の立場から見ても、一見魅力的な高配当企業の問題点や、構造的に強靭な企業の条件などが書かれており、勉強になります。(ここは前著でも書かれていた部分)

また、働き手が会社選びをする際のポイントについても触れており、キャリア視点からも有用な内容だと思います。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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「モノの時代」に求められたのは「均質な労働力」

「モノ余りの時代」に求められるのは
「アイデア」

仲介するのみで何の付加価値も生まないようなビジネスは今後、どんどん廃れていくでしょう

どれだけ世界が変わっても、変わらないものがあるのも事実です。それは、「付加価値の提供」をできた人が成功するという真実です。「付加価値」とは、「人のためになる」、「人の役に立つ」ということです

数年後、社会に出ていく皆さんに、生き抜く上で必要になる要素は、ユニークな発想力や、自ら能動的に行動する主体性、さらにそうした個々人をとりまとめていくリーダーシップです

価値は自分が決めるもの、価格は他人が決めるもの

モノがあふれる時代になると、機能的な効用よりも意味的な効用が重視される

意味的効用は、ダイソンの羽根のない扇風機に代表されるような「スマートさ」や、iPhoneユーザーが感じる「かっこよさ」、「しっくりくる」操作性など、人の感性に訴えるものです

「価値」がわかる人は幸福になれる

人に対して「価値」を生み続ければ、結果として皆さんは相当の確率でお金持ちになれます

ここで「けた違いの大金持ち」になる方法を教えます。それは、自分で会社を起こす、つまり起業するということです

高配当企業には近づくな!

会社は給料をもらう場所ではない

会社は君の能力を売るところだ

長期的な利益追求により、利己と利他は調和する

構造的に強靭な企業であるためには、3つの要素を満たす必要があります。それは「高い付加価値」、「圧倒的な競争優位性」、「長期的な潮流」です

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220ページの薄い本ではありますが、お金持ちになるためのエッセンスがびっしり詰まっており、読み応えがあります。

文章も読みやすく、これはぜひお子さんに読ませて欲しい一冊です。

こういう話をしてくれる大人が身近にいると、お金への態度がポジティブなものに変わりそうですよね。

ぜひ、読んでみてください。

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『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』
奥野一成・著 ダイヤモンド社

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478112533

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08SQR9KZJ

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◆目次◆

序章 お金持ちになるにはどうしたらいいの?
第1章 お金ってなんだろう
第2章 経済のしくみを知ろう
第3章 投資ってなんだろう
第4章 「福利」という強力なエンジン
第5章 会社のしくみを知ろう
第6章 価値を創造しよう
第7章 構造的に強靭な人間になろう

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