2018年8月14日

『QUEST(クエスト)結果を勝ち取る力』池田貴将・著 vol.5093

【「やり切る力」をゲーム感覚で】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480140054X

「クエスト」と聞くと、「ドラゴンクエスト」以降のゲーム好きは心が踊るものですが、今回クエストするのは、竜ではなく「結果」。

結果を勝ち取るために、どんな仕事の仕方をすればいいか、なかでも「時間の使い方」や「行動」にフォーカスしたのが本日の一冊です。

『QUEST(クエスト)結果を勝ち取る力』は、世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズから直接薫陶を受け、リーダーシップ、行動心理学を専門とする著者が、仕事術・時間術をまとめた一冊。

攻略本のようなテイストで、どうしたら時間を有効に使えるか、どうすれば実行力が上がるか、著者の考えが示されており、勉強になります。

冒頭、いきなり本書のコンセプトを表す、興味深い言葉があったので、引用しておきましょう。

<行動は2度作られる。1度目は頭の中で。2度目は現実の上で。>

本好きの多くは、この1度目で行動が終わってしまっている気がするのですが、本書はこの2度目以降をサポートする内容です。

時間をどう区切ればいいか、どうノートを取ればいいか、ToDoリストはどう活用すればいいかなど、興味深い内容がたくさん書かれています。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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つねに「次にやること」がわかるように、手元に置いておく

この2時間をどう使おうではなく、15分8セットをどう使おうというふうに考える

“自制心”は、「選択する」と減るのです。ですから意思が強い人たちは、「選択の数を減らす」という感覚に長けています

瞬時に判断できないと、その次の行動は「ぱっと見て、なにをすればいいのかわかる行動」に流されやすくなります。それは主にメールチェックをしたり、スマートフォンを見たり、同僚に話しかけたりといった<惰性のモード>でやるようなことです

先送りしようがないほど、小さな行動を考える

人間が同時に「気にする」ことができる数はだいたい3つくらいだと言われていて、それ以上になったら、意識から外れやすくなりま
す。だから制限した方がいいのです

カレンダーには、その日に「絶対にやらなくてはいけないこと」だけを書く

“整理されている状態”とは、それぞれが意味しているものと、置かれている場所に違和感がない状態のこと

やるべき7つの順番
1.健康状態を正常にする
2.感情の状態を正常にする
3.人間関係を正常にする
4.時間の使い方を改善する
5.仕事・家庭を改善する
6.家計を改善する
7.自己実現と社会貢献

ToDoリストは、行動の自然な流れを表現していない

おすすめしたいのが、「今日のあらすじ」を書き出すこと

「今日のあらすじ」を書く上で、優先したい事項
1.その状況でしかできないこと
2.その時間の長さでしかできないこと
3.すぐにできること

やめられない習慣をやめたり、やりたくない習慣をはじめるためには、その習慣にくっついた感情を変えない限り、長くは続かない

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著者は、私たちの行動を「意思のモード」「反応のモード」「惰性のモード」の3つに区切っていますが、確かに、最近はスマホのせいで「反応のモード」が増えている気がします。

自分の人生を悪い習慣に支配されないために、ぜひ一度習慣を見直すこと。

本書は、そのためのヒントになると思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『QUEST(クエスト)結果を勝ち取る力』池田貴将・著 サンクチュアリ出版

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◆目次◆

はじめに
QUEST1 クエストを集める
QUEST2 クエストを決める
QUEST3 クエストを始める
QUEST4 クエストに応じる
QUEST5 クエストを進める
QUEST6 クエストを見直す
おわりに

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