【4割貯金を実現する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199668
最近になってもまだ、節約・貯金本は堅調に売れているようですが、こちらはお金のプロ、公認会計士が教える貯金術。
しかも、年収の4割を貯蓄しようとする、かなりアグレッシブな企画です。
興味深いのは、著者がもともと浪費家で、某有名アイドルグループの追っかけに1000万円つぎ込んだという事実。
本書は、そんな著者がどうやって年収200万円、借金300万円の極貧生活から脱出し、貯蓄するにいたったか、その軌跡とノウハウを書いた、じつにユニークな一冊です。
貯金術の核となっているのは、著者が実際に使って効果があったという、「過去ノート」「今ノート」「未来ノート」の3つのノート。
本書では、これら3つのツールを使って欲望をコントロールし、現在と未来の活動にバランス良く予算を配分していく最適な方法を論じています。
固定費重視の節約術は、15万部突破のベストセラー『年収200万円からの貯金生活宣言』同様、現実的かつ効果的な方法だと思いますが、土井が個人的に参考になったのは、著者の過去ノートのつけ方。
※参考:『年収200万円からの貯金生活宣言』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597045
<「過去ノート」をつけるときに、食費、日用品費といった買ったものの種類別ではなく、買い物した「場所別」に記録することにしました>
著者は、これを実践した結果、コンビニ、スーパー、デパート、本屋が著者にとっての主要な買い物の場所であり、なかでもコンビニで消費している傾向が強いことから、コンビニに寄らないよう努力したそうですが、買い物が感情・衝動で起きることを考えれば、じつに合理的な考え方です。
みなさんも3つのノート、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆4割貯金を実現するための3つのノート
1.「過去ノート」過去、自分は何にお金を使ってきた?
2.「今ノート」今、自分はいくらお金を持っている?
3.「未来ノート」将来、自分のお金はどうなっていく?
単身世帯の約3割が貯蓄(預貯金や有価証券等への投資)をしていない
収入が1000万円程度ある高所得者層でも、貯蓄をしていない人は約2割もいる
20代後半の平均年収は343万円、30代前半の平均年収は398万円
お金がきちんとまわっている会社は、備品ひとつ、コピー機ひとつを買うのにも、きちんと審議しています。ついでに言えば、そういう会社の社長さんは、持ち物も比較的質素で、物で見栄を張るようなことはしていません
過去ノートでのポイントは、1.いつ、2.どこで、3.何に お金を使ったのかという3つの情報を記録すること
「誰かが勝手に記録してくれる」ようなしくみをつくればいい
◎口座振替を積極的に利用する
◎宅配サービスやインターネット通販を利用する
◎レシート、領収書は必ずもらう
「過去ノート」をつけるときに、食費、日用品費といった買ったものの種類別ではなく、買い物した「場所別」に記録することにしました
預金通帳や会社で利用している財形貯蓄の明細書、株や投資信託などの取引報告書、生命保険証書、車や不動産の権利証、クレジットカードやローンで買ったものの請求書や支払予定表などは、あらかじめ保管場所を決めておく、預金通帳は都合のいいタイミングで記帳をしておく、インターネットで調べたりする情報はお気に入りに登録しておくなどすると、ラクに「今ノート1」をつくることができます
小さな努力をコツコツ地道に積み上げる「変動費カット」よりも、ちょっとした努力で大きな効果が出る「固定費カット」という方法をオススメします。具体的には、
・もっと安い家賃の賃貸マンションに引っ越しをする
・入っている生命保険の保障内容を下げる
・休日しか乗らない車は思い切って売ってしまう
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『公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法』サンマーク出版 森安理恵・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199668
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◆目次◆
序 章 お金をためる3つの視点
ダメ公認会計士が「年収の4割」をためるまで
第1章 「過去ノート」のつくり方
自分の「お金の使い方」を知る!
第2章 「今ノート」のつくり方
今のお金の状況を知って、未来のお金の使い方を決める!
第3章 「未来ノート」のつくり方
「お金がまわるしくみ」をつくる!
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