2016年11月18日

『超・箇条書き』杉野幹人・著 vol.4503

【仕事効率が一気に上がる本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068674

仕事をしていると、たまにとてつもなく要領を得ないメールをもらい、戸惑うことがあります。

びっしり書いてあって、よく読めば確かに必要なものはすべて書いてあるのだけれど、とても読む気にならない。読んでもすっと頭に入ってこない。

「これだったらいっそ箇条書きでいいのに…」と思うのですが、じつは箇条書きにも、プロのスキルというものがあるようです。

本日ご紹介する一冊は、欧米のビジネススクールや外資系コンサルティングファーム、シリコンバレーなどで浸透している「箇条書き」のスキルをまとめたもの。

しかも、単に情報を羅列するだけの箇条書きではなく、『超・箇条書き』と名付けられた、相手を動かすためのスキルです。

著者は、A・T・カーニーのマネージャーを務める杉野幹人氏。

箇条書きの本なので、今日は、要点を箇条書きでまとめてみましょう。

◆なぜ箇条書きを学ぶべきなのか?
・箇条書きを見れば、その人の思考、そして伝える力のレベルがわかる
・箇条書きは、英語や会計、そしてロジカルシンキングと同じくらい世界的に求められているスキル(世界的には「ブレットポイント Bullet Points」と呼ばれている)
・情報過多の時代、「長く伝える」ことの価値は減っている。むしろ、「短く、魅力的に伝える」ことの価値が増えている

◆『超・箇条書き』とは何か?
・「短く、魅力的に伝える」箇条書きのこと
・通常の「箇条書き」に、3つの技術的要素(「構造化」「物語化」
「メッセージ化」)を加えたもの

◆どうやって「構造化」「物語化」「メッセージ化」を行うのか?
→以下にポイントを引用しておきました。

さっそく、チェックしてみましょう。

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1.構造化の要件は「レベル感を整える」こと

やるべきことは伝えたいことのグループ分け。つまりグルーピング

最初におさえておくべきポイントは、「状態・現象」を伝える文と、
「行為」を伝える文を分けるということ

◆構造化のコツ1「自動詞と他動詞」を使い分ける
ある瞬間の静止画、すなわち「そのときの状態」を伝えたければ、1つひとつの文に「自動詞」を使う。ある瞬間の動画、すなわち「誰かが何かに影響を与える行為」を伝えたければ、1つひとつの文に「他動詞」を使う

◆構造化のコツ2「直列と並列」で時間軸を整える
箇条書きのつながりに時間が流れていれば、直列型で伝えればよいのだ。その逆の場合、箇条書きのつながりに時間が流れていないときは、並列型で伝えよう

◆構造化のコツ3「ガバニング」で引き出しをつくる
※「ガバニング」は、「頭出しのまとめ」のこと (例)「ポイントは3つ」

2.物語化の要件は「フックをつくる」こと

◆物語化のコツ1「イントロ」でつかみ、相手を引き込む
◆物語化のコツ2「MECE崩し」で山場をつくる
◆物語化のコツ3「固有名詞」で具体的にイメージさせる

悩み相談メールも、固有名詞で生々しくなる

最も引き込まれる物語とは、自分が登場するものだ

3.メッセージ化の要件は「スタンスをとる」こと

◆メッセージ化のコツ1「隠れ重言」を排除する
◆メッセージ化のコツ2「否定」で退路を断つ
 ソフトな否定「AよりもB」 例)当面は利益よりも、売上を追求する
 ソフトな否定「AからBになる」 例)ボリュームからバリューへ
◆メッセージ化のコツ3 形容詞や副詞は「数字」に変える

ビジョンには状態を示す数字と、期限を示す数字の2つが必要だ

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ということで、なんとかまとめてみましたが、結論を言うと、素晴らしい本です。

このノウハウを新人のうちからきちんと教えておけば、職場の生産性が上がることは間違いありません。

会社でまとめて買って、新人研修のテキストにすることを強くおすすめしたい、そんな生産性抜群の一冊です。

ぜひ買って読んでみてください。

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『超・箇条書き』杉野幹人・著 ダイヤモンド社

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http://bit.ly/2g0ltXP

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◆目次◆

序 章 なぜ箇条書きが、最強のビジネススキルなのか?
第1章 超・箇条書きの技術(1)構造化
第2章 超・箇条書きの技術(2)物語化
第3章 超・箇条書きの技術(3)メッセージ化
第4章 超・箇条書きをもっと使いこなす

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