2016年5月15日

『だいじょうぶ。』今野由梨・著 vol.4317

【孫正義氏推薦】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478066981

起業家の人生には、困難が付き物。

成功した人物は、普通、「メンター」と呼ばれる存在に支えられて、困難を乗り越えています。

とはいえ、まだ起業準備中の時、起業して間もない時は、なかなかメンターに出会えないのも事実。

そんな時、書籍が有用なメンターの役割を果たしてくれます。

本日ご紹介する一冊は、公私共に困難に直面する起業家に、ぜひおすすめしたいメンター本。

著者の今野由梨さんは、孫正義氏はじめ、数多くの起業家、著名人に支持されている、起業家の母親的人物です。

もともとは自身ベンチャー起業家として、ダイヤル・サービス(株)を立ち上げ、「赤ちゃん110番」「子ども110番」などの「電話相談サービス」を広めた実績があり、結果、総務省、通産省、厚労省、金融庁などで44の政府の公職を歴任しています。

ホームページで確認したところ、ダイヤル・サービス(株)は、現在、エヌ・ティ・ティ・データ、東京ガス、森永乳業、ビックカメラなど、名立たる大企業から出資を受けているようです。

本書では、そんな著者が、どうすれば人生を前向きに生きられるか、仕事に邁進できるか、困難を乗り越えられるか、ヒントをまとめています。

読者が自己実現するための言葉を、さっそくチェックしてみましょう。

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「あの経験がなければよかった」と思える出来事は、人生で、何ひとつない

その意味に気づくのは、まだ「先」です。時間と、思考と、行動の長い流れの果てに、いつかどこかのタイミングで、「あぁ、あのときの選択は、こういう意味があったのか」とわかるときが訪れます

「本当の復讐」とは、許せない相手に心から感謝をすること

アイルランドには、「泣くな、復讐しろ。最高の復讐は、最高の人生を生きることだ」という格言があるそうです

恩返しとは、「天の恩」、「親の恩」、「人の恩」に報いること

「恩返し」ができないのなら、せめて「恩送り」をしたい

お金をどれほど貯め込んでも、世の中をよくするために使わないのであれば、それは持っていないことと同じ

お金でも、技術でも、時間でもいいから、自分が持っているものを分かち合う。見返りを求めず自分から差し出す。ほんの少しでもいいから「誰かのためにできること」をする。そうすれば、人間は、裕福にはなれなくても、「幸福になれる」

相手が「不義理」をしても、こちらからは、たやすく縁を切らないことです。「去る者は追わず来る者は拒まず」という、ことわざがありますが、私は、「去る者も3回は追う」ようにしています

才能を引き出せた人と、引き出せない人の差は、どこにあるのでしょうか。私は、「経験の総量の差」だと思います

親は子どもから「失敗」を取り上げない

仕事とは、「ありがとう」をいただくこと

発明や、発見や、アイデアは、結局のところ、「愛」なのだと思います。「誰かの不安や不便を解消してあげたい」という深い愛こそ、アイデアの源泉なのです

つらい経験をして社会から叩かれようと、笑われようと、親しい人から見捨てられようと、それでもすべてを受け入れて、失敗を次に生かし、人々を幸せにするために働く。そのあくなき挑戦がベンチャー起業家の使命です

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起業家は、今がどんなにうまく行っていても、常に将来不安を抱えているもの。

本書は、そんな起業家の心理に寄り添ってくれる、メンター的一冊です。

起業家精神を再インストールするためにも、ぜひ読んでみてください。

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『だいじょうぶ。』今野由梨・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478066981

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◆目次◆

第1章 生き方を考える
第2章 自分を変える力
第3章 親と子どもに必要なこと
第4章 健康とストレス
第5章 仕事と働き方
第6章 素晴らしき国、日本に生まれた意味

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