【外資系コンサル1年生の必読テキスト】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484437074X
本日の一冊は、外資系コンサルタントの「図で考える」技術を紹介した注目の一冊。
「美大のハーバード」と呼ばれるRhode Island School of Designに姉妹校留学し、その後、JPモルガンに入社。ボストンコンサルティンググループでは、1年9カ月というスピード出世でコンサルタントに昇進し、さらに現在はミシュラン3ツ星レストランをプロデュースするグループ企業の戦略プロデューサー。
そんな異色の肩書きを持つ辣腕コンサルタントが、読者のビジネス力を飛躍的に高める戦略思考(=図で考える技術)を公開した、これまでになかった一冊です。
本書の最大の特長は、誰でも外資系プロコンサルタントのように考えられる「7つの必勝パターン」を公開し、その使い方を具体的に示した点。
多くの人は、上司やクライアントからいきなり「調べろ」「考えろ」「提案しろ」と言われても、戸惑ってしまうと思いますが、この7つの図のフレームワークがあれば、誰でも戦略的に考えることが可能になります。
売上アップ案を考えるのに有効な「因数分解のパターン」、新製品のセールスポイントを導き出す「比較のパターン」、時間を可視化し、スケジュール管理を容易にする「線表のパターン」など、使いこなせば便利なパターンが、全部で7つ紹介されています。
また、図に添える文章の書き方についても、メッセージをうまく書くための3パターンや、タイトルの書き方などが示されており、じつに参考になります。
著者は、外資系コンサルティング会社に勤めていた頃、社内表彰されたこともあるほどのやり手だそうですが、本書で示された問題解決プロセスを見ていると、それも納得できます。
シンプルな装丁からは予想がつきませんが、内容は極めて本格的。プロのコンサルタントの「考える技術」を盗みたい方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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文字のコミュニケーションにも限界がありますし、数字においても表現できることに限界があります。たとえば、売上や利益は数字で表すことはできますが、顧客の行動やニーズの変化、新しい事業のアイデアなどは数字では整理できません
家の中を見渡すと、大体のものはそれをしまう場所というものがあります。靴と食器を間違えて同じ場所にしまう人はいないでしょう。そして、自分の家であればいちいち、これはどこにしまうのだろう、と悩むことはありません。日常生活では、私たちはほぼ無意識にものを選別して、それぞれが一番おさまりがよいところにきちんとしまっているのです。図とは情報に対して、これと同じように分類と整理を行う作業なのです
ホワイトボードなど目に見える形で会議の内容をまとめれば、参加者にその場で一緒に作り上げているという一体感も生まれ、生産的な雰囲気になります。また、万が一、書いていることが発言者の意図とと違えば、その場で訂正してもらえるので効率的です
誰でも知っている、丸(○)、三角(△)、四角(□)、矢印(↓)、線(─)などの本当にシンプルなパーツで大体の図は書けてしまいます
◆コンサルタントが使っている図のパターン
・モノゴトを分解して考える「因数分解のパターン」
・モノゴトを分類して考える「マトリックスのパターン」
・頭を整理する「表のパターン」
・比べることで良いものを際立たせる「比較のパターン」
・時間を可視化する「線表のパターン」
・アイデアをシンプルに伝える「コンセプトのパターン」
たとえば、「スポーツの種類を挙げれるだけ挙げてください」とたずねられたとします。ただ漠然と考える場合と、第4章で学んだ因数分解のパターンを使って考える場合と、どちらがたくさんのアイデアが浮かぶでしょうか? 因数分解のパターンを使い「屋外」と「室内」とに枝を分けて考えた時のほうが、いろいろとアイデアが出てくるはずです
◆メッセージをうまく書くための3パターン
1.相手が知らないことを述べる
2.意思決定するための結論を述べる
3.相手に行動してほしいこと・承認してほしいことを述べる
たとえば、「今年の8月は例年よりも台風が多く、観光地への旅行客が減少」という文があったとします。旅行客が減少したということが伝えたいことだとすると、この一文を「8月の旅行客が減少」と短くし、補足情報として「例年よりも多い台風が影響」を追加します。文章を分ける際の目安として、「なぜなら」、「どうやって」、「何を」などの言葉でつながる部分は補足情報ですので、切り離して書くことをお勧めします
◆資料の最終チェックポイント
1.言葉の使い方をチェックする
2.単位を付ける
3.出所・母集団は必ず入れる
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『図で考えるとすべてまとまる』クロスメディア・パブリッシング 村井瑞枝・著
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◆目次◆
第1章 あなたは文字で考える人?数字で考える人?それとも……
第2章 図で考える人の5つのメリット
第3章 絵を書くのがヘタでも大丈夫です!
第4章 7つの必勝パターンを身につけよう!
第5章 実際に、図を使ってビジネスを考えてみる!
第6章 プロフェッショナルの資料の作り方
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