2024年11月15日

『世界の一流は「休日」に何をしているのか』 越川慎司・著 vol.6603

【一流の休日戦略】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』の著者が、日本人の苦手な休息の取り方を指南した一冊。

『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』
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著者の越川慎司氏は、元マイクロソフト役員で、みなさんもお使いのPowerPointやExcel、Microsoft Teamsなどの事業責任者を務めた人物。

現在は、世界各地に分散したメンバーが週休3日、リモートワーク、複業をしながら800社以上の働き方改革を支援するという、株式会社クロスリバーの代表として活躍しています。

本書は、そんな著者が世界の一流と日本人の休日の過ごし方を比較し、パフォーマンスを上げるための休み方を指南した一冊。

日本人の多くが、

(1)何となくスマホを見て過ごす
(2)動画やテレビを観て過ごす
(3)何もせずにゴロ寝で過ごす

のに対し、欧米のビジネスパーソンはスポーツや趣味を楽しみ、友人や家族との時間を大切にする。

日本人の多くが休むことに対して「罪悪感」や「後ろめたさ」を感じているのに対して、世界の一流は<休日に「自己効力感」を高めている>ことが伝わってきます。

なお、著者も一緒に働いていたマイクロソフトのビル・ゲイツ氏は、1年に2回、仕事から完全に離れて読書やアイデア出し、熟考に没頭する「Think Week」という1週間の休暇を取っていたそうです。

また本書によると、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は、毎年、数週間の家族旅行を欠かさず、心身と脳のリフレッシュを図っており、テスラのイーロン・マスク氏は、土曜はアイデア出し、日曜は瞑想や読書に耽る習慣を持っているそうです。

休日を戦略的に過ごし、自己効力感を高めるにはどうすればいいのか。

自らのエネルギーを管理するための、とっておきのヒントが書かれています。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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世界の一流は休日に「自己効力感」を高めている

エグゼクティブの休日の過ごし方
(1)趣味や好きなことをする
(2)家族や友人と過ごす
(3)読書をする

大事なのは、疲れたから休むのではなく、疲れる前に休む……というライフスタイルを手に入れること

成功している12%の企業は労働時間を減らすだけではなく、働き方改革の先にある「三つの改革」を推進しています。
(1)「休み方改革」
(2)「稼ぎ方改革」
(3)「学び方改革」

フランス人は「最も大切にしているのが家族で、その次がバカンス」

あのビル・ゲイツでも、デジタルデトックスによって脳をリフレッシュしている

エグゼクティブの多くが、休日に軽い有酸素運動をしています

脳を休めて活性化するための取り組み
(1)十分な睡眠
(2)規則正しい生活リズムの維持
(3)バランスの取れた食事
(4)運動やリラクゼーション
(5)脳に刺激を与える活動

マイクロソフトのエグゼクティブは、例外なく早朝から仕事をしています。朝5時くらいから自宅で仕事をしたり、午前7時には出社して働き始めています

マイクロソフトでは、「ドゥ・モア・ウィズ・レス」(Do more with less)という考え方が企業理念のように徹底されています。日本語に訳すと「より少ない資源で、より多くのことに取り組む」という意味になります

しっかりと休める状況作りのポイント
1.仕事の優先順位を見極めて、重要なタスクは休暇前に確実に完了
2.チームメンバーとの情報共有を徹底して、スムーズな引き継ぎを可能に
3.「個人依存」の状況を作らないために、日頃から仕事を標準化
4.日常の仕事の中で「協力し合う仕組み」作り

自己効力感を高める4つのアプローチ
1.簡単な目標を設定して、小さな達成感を得る
2.新しいことにチャレンジする
3.人とのつながりを大切にする
4.自己省察の時間を持つ

世界の一流は「芸術鑑賞」と「読書」を重要視している

休日を「チャレンジデー」と「リフレッシュデー」に分ける

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エグゼクティブたちの休日の過ごし方、土曜と日曜の戦略的な使い分け方、エネルギー管理という考え方、いずれも新鮮で勉強になりました。

<休日を「チャレンジデー」と「リフレッシュデー」に分ける>考え方は、今すぐ使えそうですね。

また、休暇を確実に取るため、仕事でどんな工夫をしているかも勉強になりました。

ぜひ、読んでみてください。

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『世界の一流は「休日」に何をしているのか』
越川慎司・著 クロスメディア・パブリッシング

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◆目次◆

はじめに あなたは、疲れていませんか?
第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
第2章 ここが違う! 「世界」の休日と「日本」の休日
第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
第5章 休日に「1日7分」の新習慣
おわりに 休日を変えることで1週間の流れを変える

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