2024年10月22日

『パーフェクトな意思決定』安藤広大・著 vol.6586

【売れてます。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478120730

本日ご紹介する一冊は、3部作『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』がシリーズ150万部を突破した、「識学」安藤広大さんによる注目の新章。

『リーダーの仮面』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478110514

『数値化の鬼』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478114374

『とにかく仕組み化』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117748

テーマが「意思決定」ということで、意思決定論をベースにした内容かと思ったのですが、ほぼマインドとTipsの本でした。

ただ、人間が陥りがちな意思決定の罠について論じているので、経営者・マネジャーは読んでおいて損はないと思います。

タイトルにもなっている『パーフェクトな意思決定』とは、100%正しい意思決定のことではなく、「結果的にうまくいくことに貢献した意思決定」のこと。

リーダーがチームを勝利に導くためにどんな意思決定をすればいいか、実践的なところが書かれています。

また、判断しなければいけない案件がある時、

「即決」
「情報不足」
「期限を設定する」

の「3つの箱」に振り分けるという考え方は、じつに有用だと思います。

『数値化の鬼』で一番バズった質問、「5回勝負して4回勝つ人と、100回勝負して60回勝つ人。ビジネスにおいて優秀な人はどちらでしょう?」の意味がわかっている人は、本書がビジネスにおける優秀な人の意思決定プロセスを説明したものだということがよくわかるはずです。

失敗回避の意思決定から、『パーフェクトな意思決定』へ。

これから起業する人、経営者を目指す人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

—————————-

これから社会で生きる上で大前提となることは、先ほども述べたように、「すべての物事は賛否両論だ」というスタンスでいること

「決めた人を尊重する」という原則

「検討します」は、全裸より恥ずかしい

もし、うまくいかないときは、「撤退するライン」を決めておき、そのときにまた意思決定をする

仮説を立て、検証し、失敗を認め、修正をする。そのとき、「誰も個人を責めない土壌」が必要

「矛盾に厳しい人」になるな

職場において、「朝令暮改」や「前言撤回」を受け入れる

自分に都合の悪いことでも、受け入れられるかどうか。ここでの差が、仕事の成果になって表れてきます。もちろん、「受け入れられる人」は成長します

失敗を認め、華麗に修正する

「修正する」=「成長する」

「シングルループ」と「ダブルループ」という言葉があります。シングルループは、一度決めたことに対して、それを完璧に実行する小さなサイクルのこと。いわゆる短期的なPDCAを回すサイクルです。一方で、ダブルループは、そもそもの最初の決定を疑って修正する大きなサイクルのこと。中長期的な評価面談などのサイクルです

意思決定の「3つの箱」
・「即決」という箱
・「情報不足」という箱
・「期限を設定する」という箱

意思決定をするときの判断軸は、いつだって「未来からの視点」です。一言でいうと、「未来の自分や組織がトクをするかどうか」

原則、「問題は小さくする」

「全部が大事」と言っている状態では、何も前進しません

さっさと断ったほうが、相手は次の行動が取れる

主語の大きな一般論をスルーしない

人は「立場」でモノを言う

相談をされると、心の中では、「自分がいなきゃダメだよな」と思って嬉しいかもしれません。しかし、それはじつは権限を奪っていることになる

「変化意思」を持とう

—————————-

<「検討します」は、全裸より恥ずかしい。>というオビの文言が光っていますね(笑)。

理論的には食い足りない印象ですが、マインド的にはグイグイ入ってきて、良い感じで意識が高められました。

リーダー、マネジャー、起業家予備軍のための自己啓発書です。

ぜひ読んでみてください。

———————————————–

『パーフェクトな意思決定』安藤広大・著 ダイヤモンド社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478120730

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0DB7H5YHP

———————————————–
◆目次◆

はじめに 「決める人」がすべてを手に入れる
序 章 なぜ、「決めること」は恐いのか?
第1章 「正しい意思決定」という勘違い
第2章 「よく考える」の正体
第3章 自分が決めない「聖域」
第4章 「勇気」としか言いようのないもの
終 章 「決めない者」の末路
おわりに

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー