【会社員の処世術】
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本日ご紹介する一冊は、「最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー」のたこすさんによる、仕事ハック本。
タイトルからわかるように、職場での評価を最大限に高めるコスパの高い仕事術を指南しています。
業界・会社にもよりますが、いわゆるJTC企業(ジャパニーズ・トラディッショナル・カンパニー)に勤めている人にとっては、有効なアドバイスだと思います。(外資はちょっと違うと思います)
著者曰く、仕事のパフォーマンスとは「成果」ではなく「評価」。
仕事のコストとは「労働時間」ではなく「必要経費」と「不必要経費」の総和です。
となれば、コスパというのは、必要経費を積極的に使って、評価を最大化すること。
本書には、そのための方法論が書かれています。
著者がメガバンク勤務ということもあり、「お辞儀ハンコ」などの本当にアホらしい話もありますが、社内評価や人間関係(特に上司)に関しては、概ねその通りだと思います。
・雑用は「人が見ている時に」「引き継ぐことを前提に」
・「いい報告」は、ドラマティックに「ギリギリに」
・人のことを褒めるときは「ゴシップ好きの同僚」の前で
・会社における「錯覚資産」を見つける
言った言わないを防ぐための言質の取り方、上司を上手くコントロールする方法など、有用な情報が満載で、日本企業でサラリーマンとして生きて行く人は、ぜひ読んでおくといいと思います。
出世を目指す人には必ずしも勧められない部分もありますが、転職や独立を念頭に置いている方は、参考にすると仕事のコスパが上がると思います。
「こんなのズルい」という声が聞こえてきそうですが、案外、会社での仕事というのはこういうものなのかもしれませんね。
さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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多くの人は雑用を軽視しているので、先輩からの引き継ぎ自体も雑なケースが多々あります。そんな中であなたからの引き継ぎがしっかりしていた場合、後輩からはそれだけで「引き継ぎが唯一しっかりしていた先輩」として見てもらえます
最後の最後まで諦めずに頑張って、その結果、目標を達成するというプロセスは、上司からするとドラマ性があってとても高い評価をつけやすい
評価は数字と感情の掛け算で決まっている
数字の見せ方が上手い営業担当は、あらかじめ「効果的なタイミングで数字を上げるためには、いつまでにお客さんから契約を貰わないといけないのか」を逆算して行動しています
相手の期待値が高い&実は難易度が低い案件を使う
上司の「苦手分野」「苦手な人」を自分の得意種目にせよ
全ての社内ルールをがむしゃらに覚えていくのではなく、上司が苦手そうなルールから優先的に学んでいきましょう
勝てない土俵に上がらずに、「自分が勝てる土俵を作ってみんなを上げる」
いつも「余裕があるフリ」をすれば運が舞い込む
あなたがこれから上司を褒める時に、気をつけるべきポイントは次の3点
・上司に変わってほしいところを
・あえて嘘をついて
・他人の前で褒めちぎる
上司のこだわり・クセを3つ把握して「上司ハック」する
「お局さんから評価されている先輩」の「お気に入りの部下」になれ
100点も80点も、結局同じA評価
前の担当者をけなす行為はあなたの企業に優秀な社員が少ないことを相手に伝えることと同義
上司に責任を「寄せる」テクニック
STEP1 上司を面談に同席させる
STEP2 平場で大声で相談する
STEP3 報告書で証拠を残す
「頭がいいキャラ」は百害あって一利なし
正解は、「快く仕事は引き受けてくれるが、必ず理由を聞いてくる後輩」を演じること(中略)これを常に繰り返していると、先輩もだんだん学習してきて、「誰がすべきかどうか説明がつかない業務」は基本的にあなたに飛んでこなくなっていきます
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上司が本当に力のある方の場合、本書のテクニックは見破られる可能性があるので、使用には注意が必要ですが、自分の時間やコスパを重視する人には、読んでおいて損はないと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『雑用は上司の隣でやりなさい』たこす・著 ダイヤモンド社
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478120765
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◆目次◆
第1部 自分への評価を最大化する
第1章 同じ働きで、より高い評価を得る「見せ方」
第2章 人間関係を「戦略的に」構築する
第3章 評価軸に沿って、実力を「効率的に」発揮する
第2部 不要なコストだけを最小化する
第4章 サイレント減点リスクを下げる
第5章 立ち回りだけでコストを下げる
第3部 ゲームの「暗黙のルール」を理解する
第6章 誰も教えてくれない会社の「裏ルール」を理解する
第7章 「自分の特性」を正しく理解する
第8章 「目指すべき理想」を具体的に見据える
第4部 上級編 コスパ度外視で「トップレベル」を目指す人がやっていること
おわりに
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