【心を掴む話し方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296119435
本日ご紹介する一冊は、NHKのキャスター歴17年、要人のスピーチコンサルタントをやりながら、長崎大学准教授も務める、矢野香さんによる注目の新刊です。
矢野香さんといえば、『その話し方では軽すぎます!』や『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』などの話し方本が有名ですが、本書は、どちらかというと人心掌握に重きを置いたコミュニケーション本。
『その話し方では軽すぎます!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799101161
『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478027803
2015年にプレジデント社から刊行された『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』を、文庫化にあたって大幅加筆・再構成・改題したもので、広くビジネスパーソンに役立つ内容になっています。
アナウンサーという職業は、有名人やタレント、政財界の大物、局内の人間関係に気を配らなければならない「気配り業」だと思っていますが、本書では、著者が経験から培った気配りのコツと人心掌握術が書かれています。
・食事は、相手と同じものを頼む
・飲み物の温度を合わせる
・着席したら、相手との間には何も置かない
・「秘訣は何ですか?」と直接聞かず、「秘訣があるのでしょうね」と質問
最近は、人付き合いでも自分のスタイルを貫くのが良いとされていますが、本気で相手の心を掴もうと思ったら、それだけではダメ。
いかに相手とペースを合わせるか、いかに相手の負担を減らすコミュニケーションをするか、本書で書かれていることを実践するだけで、特に大物には好かれると思います。
さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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15秒は会話の一単位
「自分は敵ではない」と相手に知らせる
「いい話があります」「悪い報告です」と結論から伝える
話は1分以内。すべて一気に話さない
「あ、私も今日は魚の気分でした」。食事は、相手と同じものを頼む
飲み物の温度を合わせると「会話のペース」が合ってくる
なぜ同じ温度にするのか。それは、飲むタイミングが同じになるからです
眉毛を上げれば、親近感も上がる
着席したら、相手との間には何も置かない
「ちょっと」ではなく、「30分」「1時間」というように、所要時間もはっきり伝えましょう
相談は内容を「予告」しておく
前置きは不要。「教えてください」とストレートに切り出す
「クローズド・クエスチョン」で積極性を示す
「これで合っていますか?」できる人は「質問」を「確認」に変えて聞く
言いづらいことこそ「目を見て」言う
「秘訣は何ですか?」と直接聞かず、「秘訣があるのでしょうね」と質問します
数字を入れた話し方
×「ほとんど納品されました」
→ ○「98個納品されました」
×「大勢参加しています」
→ ○「18人が参加しています」
×「もうすぐできます」
→ ○「本日の夕方5時までに提出します」
私は、重大ミスの場合は「訂正してお詫び」を使い、その他のミスの場合は、「お詫びして訂正」を使っています
2回目に会うときは「この前は○○のことでありがとう」から始める
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自らが読んで、初心に帰るもよし。新人部下や後輩に読ませて研修の材料にするもよし。
人と打ち解けるためのコミュニケーションの基本が書かれており、広く読まれて欲しい本だと思いました。
若い頃にこれをマスターしておけば、スタートが有利になるでしょうね。
ぜひ、読んでみてください。
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『最初の15秒でスッと打ち解ける大人の話し方』矢野香・著 日本経済新聞出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296119435
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0CW17JH5B
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◆目次◆
はじめに
序 章 どんな「場」でもうまくいく「大人の話し方」
第1章 「安心してもらえる人」が必ずしている会話のひと工夫
第2章 心を開いてもらうには「会話をさえぎらない」
第3章 「事実のみ」を話すことが「信頼」される第一歩
第4章 余計なひと言を発しないのが「大人の敬語」
第5章 「話しグセ」をちょっと直すだけで、印象が大きく変わる
おわりに
参考文献
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