2023年12月8日

『仕事は初速が9割』越川慎司・著 vol.6374

【仕事が早い人の秘密。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295408999

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』の著者、越川慎司さんによる新刊。

『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799326082

著者が経営するクロスリバー社は、これまでに815社、約17万3000人の行動を変えるサポートをしており、最前線で働く人々の行動のデータを蓄積しています。

それによると、<成果を出し続けている人は、一般社員と比べて、「すぐに仕事を始める割合が1.8倍から2.3倍も高い」。

つまり、初速がそもそも違うわけです。

では、できる人はこの初速を上げるために、どんなことをしているのか?

本書には、その行動の秘密が書かれています。

初速を上げるための「6つの準備」、仕事の初速を上げる「26のテクニック」、耳が痛いですが、「すぐやるメンタルの整え方」、さらには「チームの『初速』を上げる方法」まで。

準備について書いた第2章では、金曜日の午後3時に15分だけ振り返りの時間を作る、1週間に2つの大目標「ビッグロック」を設定するなどが、とても参考になります。

第3章「仕事の初速を上げる26のテクニック」では、「とりあえず『2分』だけ作業してみる」、「苦手な作業の前に、得意な作業をやる」、「作業が20%進んだら方向性を再確認する」、「『休憩』と『再開』をセットにする」「スライドの枚数は『持ち時間×0.75枚』」などが勉強になりました。

他の本と重複する内容もありますが、仕事をやり始めたばかりの方にとっては、基本を押さえた良い本だと思います。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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成果を出し続けている人は、一般社員と比べて、「すぐに仕事を始める割合が1.8倍から2.3倍も高い

「初速を早める」と「次のタスクの初速が早まる」

(初速が早いと)「行動実験」が可能になり、多くの修正ポイントを発見できる

「早い失敗」→「早い成功」というアプローチが主流

モチベーションに頼らない「ルーティン」を持つ

初速を上げるための6つの準備
1.素早く動き出すために「身軽」な状態を作る
2.気後れを防ぐために「心理的ハードル」を下げる
3.円滑に進めるために「優先順位」を決める
4.手順を知るために「段取り」を整える
5.ムダを省くために「仮説」を立てる
6.躊躇を取り払うために「心理的要因」を探る

一つ仕事が増えたら、他の仕事を一つ減らす

金曜日の午後3時に15分だけ「振り返り」の時間を作る

月曜日の動き出しを鮮明にイメージ

脳をダマして初速を上げるための「口グセ」を持つ

1週間に二つの大目標「ビッグロック」を設定しておく

「ハイリスク・ハイリターン」を目指すと、動き出しが遅くなる

タスクを「小分け」にして、スキマ時間を有効活用する

初速が遅くなる原因は「不安」「不明」「不得意」の三つにある

とりあえず「2分」だけ作業してみる

「休憩」と「再開」をセットにする

コンパクトな資料の方が、人を動かしやすい

ファン&ラーンの法則
行動実験を「楽しみ」(fun)ながら進めて、失敗や成功から得られる情報を積極的に「学ぶ」(learn)

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個人的な経験から言うと、着手が早い仕事の場合、上手く行く確率が上がり、仕事のスピードも大幅に変わります。

クリエイティブな仕事の場合、冗談抜きで10倍仕事の成果に差がつくこともあると思います。

「初速」を上げるための仕事術。

ぜひ、読んでマスターしてください。

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『仕事は初速が9割』越川慎司・著 クロスメディア・パブリッシング

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◆目次◆

はじめに 仕事が早い人は、動く前にどんな準備をしているのか?
第1章 できる人ほど仕事の初速にこだわる理由
第2章 仕事が早い人が「動く前」にやっていること
第3章 仕事の初速を上げる26のテクニック
第4章 無意識を操作! すぐやるメンタルの整え方
第5章 リーダー必見! チームの「初速」を上げる方法
おわりに 明日から「小さな行動実験」を始める勇気を持つ

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