【カリスマブックデザイナーの習慣術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799330004
本日ご紹介する一冊は、ビジネス書界隈で有名なブックデザイナー、井上新八さんによる習慣術の本。
著者は、独学でブックデザインを始め、『夜回り先生』『覚悟の磨き方』『アウトプット大全』『リセットの習慣』『運動脳』など、数々のベストセラーを手掛けた方ですが、本書では、その仕事の根幹にある、『続ける思考』を紹介しています。
著者は、noteで自身の続ける技術や習慣術を公開して反響を読んでいますが、本書はそのノウハウをまとめたもの。
自身の体験に基づく内容が主ですが、これまで何百冊も習慣本を読んだ人間が読んでも、納得のテクニックが書かれていました。
以前紹介した、ラッセル・A・ポルドラックの『習慣と脳の科学』には、なぜ習慣を形成すると、一連の行動がラクになるのか、そのメカニズムが書かれていましたが、著者の習慣術は、このメカニズムに則っています。
『習慣と脳の科学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622095882
<習慣が形成されると、線条体と前頭前野が協力して一連の行動の流れを個々の行動の集合ではなく一つのまとまった行動単位に変えるため、いったん開始されると途中で止めるのがとても難しくなる>(『習慣と脳の科学』)
本書の中から例を挙げると、
<「小さなこと」と「小さなこと」をセットにして2つでひとつの習慣として考える>
<「ついでの力」を利用する>
<「難しくてめんどうなこと」の前には「簡単な小さいこと」をセットする>
などは、行動を一つのまとまった行動単位に変え、行動を習慣化するテクニックだと思います。
他にも、毎日やること、小さく始めること、できるサイズに小さくしてみることなど、習慣を形成するためのヒントが満載です。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「続ける」ことが楽しい理由
1 続ける「仕組み」を考えることが楽しい
2 続けるを「コレクション」するのが楽しい
3 続けることで自分が「変化」するのが楽しい
「続ける」は「記録」することでコレクション化していく
「正しい努力」という考えを捨てて、「ただ続ける」ことをまずは意識する。いわば、「正しい継続」だ
「なんとなく」やってみようかなと思ったことをはじめてみる。それをコツコツとずっと続けていく。そうすると、それはその人の個性=パーツになる
どうやったら無理なく、簡単に続けられるか、まずそれを考える。生活の中に「自然にやること」として落とし込む
「気が向いたら書く」っていう更新の仕方をしていたら、仕事が忙しくなっていつのまにか更新頻度が減って、年に数回しか書かなくなってしまった
なんでもいいから小さなことをはじめる
「1日5分だけ」は、「無理かも」を「やれる」に変える魔法の考え方
「できるサイズに小さく」してみる
「小さなこと」と「小さなこと」をセットにして2つでひとつの習慣として考える
「難しくてめんどうなこと」の前には「簡単な小さいこと」をセットする
週に1回でいいようなことの場合は、「週に1回やる」と決めるのではなく、「何曜日にやる」と具体的な曜日を決めるのがいい
「記録」で「続ける」をコレクション化する
連鎖を積み重ねて朝のルーティーンをつくる
「毎日やる」と「いつでもやめていい」をセットで標準装備する
一度完成させる。そしていったん寝かせる
継続を阻む最大の敵は「大きな達成」
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続ける技術には、それなりに自信があったのですが、「こんなやり方があるのか」と、目からウロコの内容がいくつもありました。
これはおすすめの一冊ですね。
ぜひ読んでみてください。
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『続ける思考』井上新八・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
PROLOGUE
はじめに
CHAPTER0 「継続は趣味」、わたしが「続ける」ことが好きな理由
CHAPTER1 続けることへの「苦手」をなくす
CHAPTER2 続けることは「仕組み」がすべて
CHAPTER3 続けることで「やり抜く力」は身につく
CHAPTER4 続けるだけで「自分は変わる」
CHAPTER5 続けることで「夢中になれること」を見つける
CHAPTER6 続ける中で「見つけたもの」
EPILOGUE 続けることからはじめよう
あとがき
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