2023年11月16日

『お金持ちは合理的』立川健悟・著 vol.6359

【お金持ちの金銭哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479911137X

本日ご紹介する一冊は、超富裕層150人から学び、自身も金融資産3億円を達成したというファイナンシャルプランナーの立川健悟さんが、お金持ちの金銭哲学をまとめた一冊。

お金持ちが何にお金を使い、何にお金を使わないのか、何かを買う時、どんな判断基準でモノを買うのか、具体例も交えながら書かれています。

・セールには行かないが100均には出没
・量り売りの食品を好む
・ビュッフェ形式のレストランは不評
・車の色は白か黒
・ベッドと枕にお金を惜しまない

など、お金持ちの生態が書かれているのが面白いですね。

最近、行動経済学がブームですが、本書によると、お金持ちは行動経済学を無効化する「お金持ちマインド」を持っている人たちだそうです。

具体例を挙げると、流行に振り回されない(バンドワゴン効果)、「損をしたくない」という意識を持たない(損失回避性)、「元をとろう」としない(サンクコスト効果)などです。

こうして見ると、確かにお金持ちは、一般の人とは明らかに異なるお金の感覚を持っている人たちなんだということがよくわかりますね。

小難しい理論やデータを極力排して、お金持ちの「行動」にフォーカスしているので、読み物感覚でお金持ちマインドをインストールできると思います。

もちろん、わかったところで実践するのは大変だと思いますが、お金持ちがどんなマインドを持って日々の暮らしや投資判断をしているのか、知るだけでもお金持ちに一歩近づけるのではないでしょうか。

さらりと読めて役に立つ、良い本だと思います。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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お金持ちは、「お値段以上」のときしかお金を出さない

本当のお金持ちは見栄を張らない

ほしいときに、ほしい物だけを買うスタンスをできるだけ守る

駅近不動産は高くても買い

お金持ちは、常に適量の食事をとることを意識している人が多いため、食べ放題やビュッフェ形式のレストランは概して不評です

車の色はリセールバリューが高くなりやすい白か黒がお金持ちでも多数派

愛着のない物を買っていると支出が増える

お金持ちには「得」と「損」をまったく同じように捉えられる人が多い

お金持ちは「みんなが持っている」などの流行に振り回されない

すでに誰かが並んでいるお店ではなく、まだ誰も並んでいない新しいお店を見つけては、その先頭に並ぶことで、誰よりも早く情報をキャッチしている

「お金を払った分だけ元をとろう」とは考えない

値下げされた商品は、通常価格を見ずに商品価値で見極める

「成功率90%」と「失敗率10%」を同じ感覚で捉える

割引率に惑わされず、「割引額」そのものを見る

収入が増えても、支出は連動して増やさない

【投資】にお金を使うことで資産も自分も成長させる

【時間】をお金で買い、人生を人の何倍も生きる

時間を増やすコツは「放棄」「自動化」「委任」の三つ

お金持ちは、急に目の前に現れたチャンスやご縁を、できる限りつかみたいと考えています。だから、週のスケジュールの半分以上は空白です

貴重な経験をするチャンスを捨ててまで、必ず来るかわからない老後への備えを最優先するべきではない

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個人的にお金持ち研究本は大好きですが、本書はその中でもよくまとめられた一冊だと思います。

著者は、不動産テック系の会社で実績を買われて執行役員になり、その後上場益を得た人物ですが、本書には、そんな著者の経験も生きています。

これからお金持ちを目指す人、お金持ち対象のビジネスをする人には、ぜひ読んでいただきたい一冊ですね。

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『お金持ちは合理的』立川健悟・著 すばる舎

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◆目次◆

はじめに
第1章 お金持ちの「お金の使い方」はココが違う!
第2章 行動経済学を無効化する「お金持ちマインド」
第3章 お金を自由に使いたければライフプランを設計せよ
第4章 未来への投資としての「お金の活用法」
第5章 お金の最大の価値は「経験」を買えること
おわりに

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