【むしろ未来の仕事の可能性が見える】
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本日ご紹介する一冊は、ChatGPTが創る未来、ChatGPTを使った仕事の可能性について、堀江貴文さんが有識者と共に語った一冊。
登場する有識者は、noteのCXOを務めるインタラクション・デザイナーの深津貴之さん、Voicyの緒方憲太郎さん、スペースデータの佐藤航陽さん、脳科学者の茂木健一郎さんです。
タイトルでは、「ChatGPTvs.」の形で対立を煽っていますが、実際にはみなさん、ChatGPTを使ってどう未来を切り拓くか、ポジティブな議論を展開しています。(もちろん、一部の仕事がなくなる話は出てきますが)
興味深いのは、各人がどのようにChatGPTを使い、仕事に活かしているか、今後どんな活用方法を想像しているかという点。
堀江貴文さんがChatGPTを使い、どうやってコンテンツを自動生成しているか、「ChatGPTは検索や質問をするツールではなく、仕様書を書いて作業を代行してもらうツール」と語る深津貴之さんが、ChatGPTにどう命令しているか、AI×メタバースに着目する佐藤航陽さんが考える、ユーチューバーの上位互換となるクリエイター像…。
生成AIでドラスティックに変わる未来と、その先にある職業やクリエイティブの可能性について熱い議論がなされており、読む価値のある一冊だと思います。
未来の仕事や幸福について考えたい向きには、Voicy緒方憲太郎さん、脳科学者茂木健一郎さんとの議論が参考になると思います。
いわゆるオムニバス形式の本ですが、トピックが新しいのと、各人の視点、活用法が違っていて、読み応えがあります。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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現時点ではAIのドラえもんに体はないが、ARで作ることはできる。ホログラムのように何かのキャラクターを3Dで表示させる「Gatebox」や、ドラえもんの姿かたちにこだわらなければ、モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」などのロボットに、AIを実装してやればいい
インターネットが数々のIT起業家を生んだように、生成AIを使って新たなビジネスを生み出す人たちが続出するだろう
ChatGPTをユーザーインタビューの相手として使い、マーケティングにも活用しています(深津貴之)
「エンジニアの観点で」とか「法務の観点で」とかChatGPTの役割や観点を限定することで、自分が持っていない視点からのクロスレビューをしてもらう方法も有効です(深津貴之)
ChatGPTで重要なのは、一度の命令で完璧な出力を期待しないことです。繰り返し命令を与えて推敲していく作業が大事です(深津貴之)
ChatGPTに文章を書かせてみて、「面白くない」と言う人は、下書きもせずに書かせて1回で終わらせているか、簡単な条件しか伝えずにいるのではないか(深津貴之)
機械で処理できる単純作業のうち、人間のトレーニングコストや学習期間が長いものほどAIと入れ替えられやすいでしょう(深津貴之)
最近、私のオンラインサロンでは画像生成AIのミッドジャーニーが流行っている。実際、私が発案したパン屋「小麦の奴隷」で、ミッドジャーニーをって架空のアパレルブランドを作ってみた。デザインも、写っているモデルも、すべてAIが生成したものだ(堀江)
たとえば、たった一人の10代が映画や漫画を個人で作り出すようになるかもしれません。個人が作った映画が『君の名は。』レベルのクオリティで生み出され、ユーチューブで1億回再生される。そんな未来も絵空事ではありません(佐藤航陽)
プロンプト・エンジニアリングの巧拙がクオリティに直結することが着目されていますが、プロンプト自体をChatGPTに聞いてしまえばいい(佐藤航陽)
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本文中に出てくるChatGPTの使い方や、併用すると便利なツールなど、細かい点に着目して実際に使ってみると、面白い発見があると思います。
読んで終わりにせずに、ぜひ使いこなしたい一冊ですね。
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『ChatGPTvs.未来のない仕事をする人たち』堀江貴文・著 サンマーク出版
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◆目次◆
はじめに ChatGPTとAIで変わる未来地図
序 章 ChatGPTは世界と未来の何を変えるのか? ーー堀江貴文
第1章 結局、ChatGPTで仕事はどう変わるのか ーークリエイター×エンジニア 深津貴之さんと考える
第2章 ChatGPT後の社会と、生き方について教えてください ーーVoicy 緒方憲太郎さんと考える
第3章 生成AIによってビジネスはすでに変わりつつある ーースペースデータ 佐藤航陽さんと考える
第4章 人とAIの違いってどこにありますか? ーー脳科学者 茂木健一郎さんと考える
おわりに AI時代の幸福論(堀江)
参考文献
巻末付録 カラー版 ChatGPTとAIで変わる未来地図
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