【熟睡するための理論・ノウハウ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476314071X
本日ご紹介する一冊は、スウェーデン発の世界的話題書『Sleep, Sleep,Sleep』の新版。
先日ご紹介した『食欲人』もそうでしたが、タイトルが変わると急に読みたくなるものですよね。
『食欲人』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763140574
著者のクリティアン・ベネディクト氏は、スウェーデン・ウプサラ大学の准教授で、神経科学者であり、睡眠の研究者。
共著者のミンナ・トゥーンベリエル氏は、健康をテーマにスウェーデン通信や日刊紙「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」等、主要メディアで執筆しているジャーナリストです。
睡眠に関する本は、これまでにもいくつか読みましたが、本書は、睡眠に関する基礎知識を押さえつつ、類書ではわからなかった細かな知識・ノウハウを紹介しています。
窓から1メートル以内にベッドがあった方がよく眠れるという話、窓を開けたままの方がよく眠れるという話など、試してみたいメソッドがいくつもありました。
一方、メカニズムがわかったことで、夜のチーズ&ワインや、夜のコーヒーはやめようと心から思いました。(反対に、朝のコーヒーは良いようです。コーヒーラバーのみなさん、ご安心を)
玉ねぎや肉、脂っこいものを遅くに食べてはいけない理由も書かれており、じつに勉強になります。
<5章 眠って「賢者」になる>には、脳を活性化させてパフォーマンスを上げる方法も書かれており、勉強になりました。(バラの香りのアロマが売れることになりそうです)
「熟睡者」になりたい方は、必読の内容ですね。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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不快な感情を忘れるためには、睡眠のステージのひとつであるレム睡眠(夢を見ている睡眠の時間)が不可欠
睡眠が不十分だと、体内で食欲ホルモンが多く分泌され、満腹ホルモンの分泌が減少する
昼と夜のあいだで、光の量、運動量、食事のパターンに大きな差をつけると、体内時計が睡眠の時間と覚醒の時間を正しく理解してくれる
7~9時間眠る人は「有病率」が最も低い
炭水化物の中でも消化吸収の早い単糖類や二糖類、また飽和脂肪酸の割合が高い食事が、バランスのよい食事に比べて深い眠りを浅くする
「座りすぎ」は睡眠に確実に影響する
「睡眠負債」は覚醒時間が長いほど溜まる
窓から1メートル以内にベッドがある患者は、1メートルより離れた位置にベッドが置かれた患者よりもよく眠れるという結果が示された
複数の研究で、人は窓を開けたままのほうがよく眠れるという結果が出ている
食事は7~19時の間にすませる
「玉ねぎ」は腸でガスを発生、睡眠の邪魔に
バターやチーズの「飽和脂肪酸」は入眠を妨げる
「サワーチェリー」は入眠効果のある果物
「カフェイン」は体内時計を遅らせる
7~8時の間、もしくは15~17時の間に持久系のスポーツをすると、光の有無に関係なく、体内時計が朝型へ調整される
アルコールはときに睡眠時無呼吸症候群の引き金にもなる
社会的承認を受けるタイミングが就寝時間に近いほど翌日に記憶が残りやすい
睡眠中に香りを知覚すると、記憶の定着の促進にも効果がある
睡眠不足が長く続くと、体脂肪の割合が増加する一方、筋肉量が減少する危険性がある
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読んでいると、絶対に睡眠不足は避けないといけないな、と思うようになります(笑)。
食事の注意点や、運動のコツ、脳のパフォーマンスを上げる睡眠のコツがわかって、睡眠の疑問がほぼすべて解消しました。
ぜひ読んでみてください。
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『熟睡者』クリティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンベリエル・著
鈴木ファストアーベント理恵・訳 サンマーク出版
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◆目次◆
新版発行によせて、日本のみなさんへ
第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由
1章 24時間にある「2つ」の世界
2章 眠りが脳に直効する
3章 「体内時計」を完全に味方にする
4章 「人工の光」が睡眠を破壊する
第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取る
5章 眠って「賢者」になる
6章 夢が「創造性」を開花させる
7章 眠って「感情脳」を整える
8章 「脳細胞」をフレッシュにする
第3章 熟睡人
9章 眠って「スリム」になる
10章 「免疫力」を強くする
11章 「糖」が溜まらない体
12章 強靭な心臓
あとがき
日本語版だけの巻末付録
「日付変更線」をまたぐ時差ぼけの対処法
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