【ドラマすぎる。】
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「日本人って、勉強嫌いよね」
これは、大学時代にフランス語を教えてくれた、ドラ・トーザン先生が、授業中にボソッと漏らした言葉です。
おそらく、日本人が勉強嫌いなのは、それが親によって押しつけられるから。
勉強は、経済的な事情ですることが叶わない時、それが希望につながる時、そしてその面白さの本質を掴んだ時、急に面白くなるものだと思います。
本日ご紹介する一冊は、貧しい家庭環境にもかかわらず、日雇い労働をしながら4浪し、韓国の最高学府であるソウル大学に合格した、チャン・スンスさんによる勉強本。
発売されるや否や、人口5000万人の韓国で70万部の大ベストセラーとなった一冊で、なるほど、読んでいてテンションが上がります。
半分くらいは著者の自伝ですが、きちんと読者の役に立つように編集されており、勉強の心構え、ノウハウの本としても面白く読めます。
勉強をしたいけれど、環境が許さない、と諦めてしまっている人にも、希望と武器を授けてくれる、素晴らしい一冊だと思います。
表紙からは、ただの自己啓発本を想像するでしょうが、驚くなかれ、きちんと問題の解答方法や各科目の攻略法まで細かく書かれています。
特に、英語、国語、数学を学びたい方には、良いヒントとなるのではないでしょうか。
若い頃、挫折した科目があるという人も、これを読めば再び挑戦する気になること、請け合いです。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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勉強を始めたら、みんなと話をしない
最初の部分をしっかり理解しておけば、後から出てくる難しい内容も理解が可能になる
直接観察や実験をしながら、新しいことを理解していく
意識から他のことを追い払うために、読んでいる文章を暗唱する
名前のある内容はその名前と内容を結びつけて確実に覚えること、そして名前のない内容のときは、自分で名前を付けて覚えること
2つの勉強の面白さ
1.これまで知らなかった世界を少しずつ発見していくことの面白さ
2.勉強で学んだ事実や知識をもとに他人や自分自身に説明できるようになったときの満足感
飛んでみよう、もう一度だけ
起きている時間のすべてを勉強に充てる
集団を離れて自律的に勉強するためには相当の意志と忍耐力が必要
私がソウル大にこだわったのは、それが「出世」や「成功」の証しだからではない。自分への信頼を取り戻し、自分の限界を乗り越えるための、熾烈な戦いだったのだ
個々の単語をバラバラに覚えるより、文章全体の意味を理解し、あとは自然に頭に入ってくるという勉強法のほうがずっと望ましいし、易しいだろう。そのためには、左の文章ではまず「豪族」「古代社会の矛盾」「教宗」「禅宗」「政治理念としての儒教」などの言葉の意味をつかんでおく必要がある
文章全体が何を言わんとしているのか意識しながら読むこと。それこそが、どの科目においても最も優先される勉強法だ
問題を解くことより問題文を注意深く読む
なぜ時間を無駄にしてまで英英辞典を引くのかと思われるかもしれないが、この手間をかけてから英和辞典を引くのと、すぐに英和辞典を引くのとでは、単語の理解の深さに差が生まれるのだ
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ノートと鉛筆を使わない、というのは流石に無理な気がしますが、英英辞典を引いて単語の理解を深める方法や、勉強に集中するために暗唱する方法などは、勉強になりました。
著者のエピソードが凄すぎて、ぐいぐい引き込まれるうちに、勉強のやる気が高まり、勉強法まで学べるという、すごい一冊です。
日本なら200万部くらいということですから、いかに本書が韓国社会を熱狂させたか、よくわかります。
勉強に興味のある方は、ぜひ、読んでみてください。
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『勉強が一番、簡単でした』チャン・スンス・著 吉川南・訳 ダイヤモンド社
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◆目次◆
プロローグ
生まれて初めて1番になってわかったこと何の取り柄もない私が手に入れた潜在力
1 勉強が一番、簡単でした
2 なぜ、劣等生だった私がソウル大学にトップで合格できたのか?
3 限界を味わうたびに私は成長した
4 ソウル大式学習勉強法
エピローグ 人間には自分が望むことを可能にする力がある
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