【イチオシのアイデア本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837929524
本日ご紹介する一冊は、会員数1億人の「Pontaカード」、コンビニ業界初の「セルフレジ」、飲食業界初の「手洗い管理システム」などを生み、現在はコンサルタントとして活躍する著者がまとめた、アイデア発想の本。
おそらくローソン時代の功績を認められてでしょう、サントリーホールディングスの社長、新浪剛史さんが本書を推薦しています。
どこの世界でも、大ヒットが出ると、ちょっと「関わった」程度なのに「仕掛けた」とか「プロデュースした」とか言う人が出てくるものですが(笑)、本書の著者は、業界で「Pontaの父」と呼ばれる本物。
巻末にはなんと「Pontaカード」の企画書の一部が、新浪社長の確認のサインとともに特別掲載されています。
現在、赤色をしているLoppiの端末のアイデアを考えたのも著者らしく、とにかく実績が半端ない。
本書には、これらのアイデアのベースになった著者の思考やアイデア創出法、タイトルにもなっているノート術が紹介されています。
「拡げる」時は、「小さなメモ帳」
「絞る」時は、A4サイズの「方眼ノート」
という、シンプルなルールをはじめ、著者が実際にやっている方法が紹介されているので、同業者には特に刺さる内容だと思います。(土井もアイデア仕事なので、興奮して読みました)
なかでも、ブレストの基本原則に加え、著者がIDEOのメンバーとセッションを行ってヒントを得たという、「ひとりブレスト」3つの原則、「商品開発4つの窓」、差別化のための「11個の切り口」、広告制作のためのABC理論などは、即役立つ内容で、今すぐ買って読むことをおすすめします。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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アイデアづくりの行程「拡げる→絞る」
具体的に表すと「観察→記録→整理→組み合わせ→仕上げ」
「拡げる」時は、主に「小さなメモ帳」
「絞る」時は、A4サイズの「方眼ノート」
アイデアのように、決まった答えがないものを考えるには、「質問」ではなく「問い」が重要なきっかけになる
マーケティングの4つのC
1.Cost(コスト)
2.Customer Value(お客様にとっての価値)
3.Convenience(入手のしやすさ、便利さ)
4.Communication(コミュニケーション)
1つの発見から発想を拡げていく
「タテヨコ展開」
「Whyの視点」なぜそうなのかと深掘り
「otherの視点」ほかにも似ているケースはないか
私は、ロルバーン社のメモ帳を使っています。商品名は、「ロルバーンポケット付メモ ミニ」
図や表、太字や下線が引かれている情報は、なるべくノートに書き写す
私が愛用しているのは、コクヨの「セクションパッド」
「ノート1枚」に、「テーマ1つ」が基本
5つの不
(不満、不安、不快、不便、不足)
マネタイズできるアイデアは「アクション」が明確
商品開発4つの窓
タテ軸には、「自社発想」と「市場発想」
ヨコ軸には、「類似商品」と「新商品」
「11個の切り口」で差別化
「色を変える」「サイズ・容量を変える」「保証を変える」「素材を変える」「名前を変える」「ターゲットを変える」「用途を変える」「売る場所を変える」「売る時間を変える」「機能を変える」「価格を変える」
「温かい商品はより温かく、冷たい商品はより冷たく」見せる
ABC理論
Aは、動物「アニマル(Animal)」
Bは、美しさ「ビューティー(Beauty)」
Cは、子ども「チャイルド(Child)」
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一般的にいう「マネタイズ」を期待して読むと肩透かしを食らいますが、マーケティングや商品開発に関わる人が知っておくべき理論、ノウハウ、行動、心構えのすべてが詰まった一冊です。
これまでに読んだ発想術、アイデア術の本のなかでも、トップクラスの実用性と面白さです。
ぜひ、読んでみてください。
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『アイデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』市原義文・著 三笠書房
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◆目次◆
序章 カニバリゼーションはなぜ問題となるのか
第1章 カニバリゼーションは、どう捉えられてきたか
第2章 カニバリゼーションを見る3つの視点
第3章 ビジネスモデルのカニバリゼーションの解決事例
第4章 ビジネスモデルのカニバリゼーションへの9つの対処法
おわりに
参考文献
企業名索引
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