【100万部突破人気シリーズのお金編】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『世界の日本人ジョーク集』をはじめとしたジョーク集シリーズが100万部を突破しているノンフィクション作家、早坂隆さんによる注目の新刊。
※参考:『世界の日本人ジョーク集』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121502027
今回は、テーマがお金ということで、面白いだけでは読者が納得しないと思うのですが、さすがはやり手の著者。
ユーモアあふれるエピソード、逸話に古今東西の偉人の名言も加えて、見事な人生訓に仕上げています。
お金を失わないための知恵、前向きに生きるための知恵、良い人生にするための知恵が、ジョーク集という形でまとめられており、経済学者や税務署員、泥棒、物乞いなどが登場するエピソードは、大爆笑の連続でした。
著者はこれまでに約50カ国を訪れ、ノンフィクションの取材の合間に、各地のジョークや小噺を収集してきたようですが、それでもこれほどまでにネタが集まるものかと、正直驚く内容でした。
執筆で稼ごうとする方も、参考にするといいと思います。
海外の箴言や日本の昔のエピソードなど、今の読者が知らない話が中心となっているので、どんな方が読んでも、きっと楽しめることでしょう。
雑学として読んでも、人生訓として読んでも、興味深い一冊です。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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アメリカの著作家であるガートルード・スタインの言葉の中には、以下のようなものがある。「幸福はお金では買えないと言った人々は、どこで買えばいいか知らなかったのだ」
●事業の基本
小学生のジョニーは、夏休みに公園でコーラやレモネードを売ることにした。ジョニーは父親に言った。「ネジ回しを貸してほしいんだけど」「ネジ回し? なぜそんなものが必要なんだい?」ジョニーが答えた。「まずは水飲み場の水を止めなくちゃ」
問い・エコノミストとは?
答え・過去にどうすべきだったかを教えてくれる人
問い・経済学を学ぶ理由とは?
答え・経済学者に騙されないようにするため
問い・海賊はなぜ財宝を銀行に預けずに埋めておくのか?
答え・自分たちよりもお金の強奪がうまい人たちとは、つきあいたくないため
司馬遼太郎は「江戸時代の奈良は天領だったために税が安く、それが人情の穏やかさにつながった」という趣旨のことを書いている。これが正しいとすれば、税金があがれば人情は荒れていくことになろう
一般的に流通しているサイコロにおいて、「それぞれの目が出る確率」は実は均等ではない。最も出る確率が高いのは「五」。「五」の裏は「二」だが、目を表す窪みの数の違いが、重量の偏りを生む。ならば「一」の裏の「六」が最も出やすいように思えるが、「一」の窪みが大きいため、「五」のほうが出やすくなる
有名な泥棒が捕まり、刑に服すことになった。入獄に際し、まずは所持品の検査が入念に行われたが、その中に随分と古くて汚れた一ドル紙幣があった。泥棒が看守に言った。「これだけは没収しないでください。一生のお願いですから」「なぜだ?」泥棒が答えた。「これは私が最初に盗んだ金なんです。初心を忘れないようにしたいんですよ」
ケチとは、友人にしたくない人たちである。しかし、先祖にはしたい人たちである
息子が父親に聞いた。「ねえ、結婚っていくらくらいお金がかかるものなの?」父親が答えた。「わからないね。お父さんもまだ支払い中だから」
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ユーモアあふれるエピソードの中に、お金でバカを見ないための知恵が盛り込まれており、良い人生訓だと思いました。
こんな風に楽しく語ってもらえれば、子どももお金に自然と興味を持つようになるのではないかと思います。
こんなことぐらい知っているよと思う大人のみなさまも、転ばぬ先の杖として、また人生を楽しむヒントとして、読んでおくことをおすすめします。
これは傑作ですね。
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『世界のマネージョーク集』早坂隆・著 中央公論新社
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◆目次◆
はじめに
序 章 お金とは何か?
第1章 「働き方」を笑い飛ばそう
第2章 経済をユーモアで
第3章 貧しい人も富める人も
第4章 ギャンブルは是か非か
第5章 お金を巡る罪と罰
第6章 お金を巡る人間模様
最終章 欲と知恵ーーあとがきに代えて
秘密
最高の知恵
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