【コピーライティングの基本のキ】
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本日ご紹介する一冊は、電通、海外MBA(マレーシア)を経て、現在、小売業界のDXを支援するスタートアップでクリエイティブ支援を行っている著者が、顧客を動かす言葉のコツを指南した一冊。
人を動かす言葉を信号機にたとえ、
赤(=とどめる。キャッチコピー)、
青(=すすめる。タグライン)、
黄(=きになる。Call to Action)
の3種類の言葉の作り方を解説。実践で使えるコピーライティングのノウハウを提供しています。
ざっくり説明すると、赤は不安・不満・不意などで心をつかむ言葉。青は相手や未来を肯定し、購買を薦める言葉、黄は求める具体的な行動で後押しする言葉。
この3つを上手に使うことで、多くの方に振り向いてもらい、行動を促す。つまりビジネスで大きな成果を上げられる、というわけです。
特に、黄(Call to Action)は、あるとないとで成約率が大きく変わることがわかっているため、学んでおいて損はないと思います。
広告代理店出身のコピーライターの方なので、事例は主に広告ですが、書かれている内容は、通販でも使えると思います。
SNSで販売促進しようと考える方にとっても、相手を動かすヒントが詰まった、必読の一冊だと思います。
200ページに満たない薄い本ではありますが、その分エッセンスが凝縮していて、考える余地を与えてくれます。
案外、こういう本の方が実践には向いているかもしれませんね。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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「何をいうか(What to Say)」と
「どういうか(How to Say)」とに分けて整理する
どうやって人に「売る」か、ではなく、どうやって人を「うるおす」か、を考え抜くこと
ユーザーを徹底的に「観察」し、その人が普段使っている言葉を聞くことで、あなたの言葉は自然と「人を動かす言葉」「売れる言葉」に近づく
『とどめる赤』は困っているあの人に振り向いてもらうための言葉
相手が関心を持つ「不」に関する言葉を投げかけると生理的に人は動く
「さみしくなったら、おヘソを見よう。あなたがひとりじゃなかったこと、思い出せたら、きっと大丈夫。実感しよう、絆。」
(日本新聞協会が主催する新聞広告クリエーティブコンテストで実際に出された課題への答え)
ユーザーの「不」に関する口コミを様々なメディアやSNSから集めること
心から信じるワクワクする未来を語るからこそ、「人は動く」
リフレーミングを通して、その商品の役割を拡張したり、視点を変えて捉え直したりすることで、新たな意義を見出せる
「文化のリフレーミング」が変えるのは、社会の価値観そのもの
行動・時間・対象を限定すると、強い言葉が生まれる
言葉を強くする『気になる黄』のTIPS
(1)「名詞」は「動詞」にすると強い。
「資料請求」→「資料を受け取る」
(2)メリットが感じられる行動の方が、なお強い。「資料を受け取る」→「無料で資料を受け取る」
(3)行動に伴う不安を先回りして、取り除くこと。「Facebookで登録」→「Facebookで登録 ※Facebookでシェアされることはありません。」
(4)押したくなる配色や厚みなど、細部まで気を配ろう。
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生まれつき右耳が聞こえず、ずっと言葉に自信が持てなかったという著者が、引越のサカイの広告コピーがきっかけで言葉の持つ可能性に気づいた。
本書には、その言葉の可能性と、著者の言葉への感謝の気持ちが綴られています。
シンプルで既知の内容も多いのですが、著者独自の言葉の捉え方、言葉への信頼が伝わってくる、読んでいて気持ちの良い一冊です。
社会に影響を与える、良い言葉を綴るために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『ほしいを引き出す言葉の信号機の法則』堤藤成・著 ぱる出版
<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆
はじめに 「言葉」に苦手意識を持つあなたへ、そしてかつての自分へ
序 章 言葉は、人を動かす信号である
第1章 あなたが陥りがちな「言葉の3つの罠」
第2章 とどめる赤 キャッチコピーのつくりかた
第3章 すすめる青 タグラインのつくりかた
第4章 きになる黄 CTA(Call to Action)のつくりかた
終 章 『言葉の信号機』で、かなえるきっかけを
コラム ほしいを引き出す言葉のTIPS
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