2022年11月22日

『こころの宝島』小林正観・著 vol.6125

【人生の解釈が変わる本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4909979379

本日ご紹介する一冊は、『ありがとうの神様』をはじめ、複数のベストセラーを持つ、故・小林正観氏の幻の著書の待望の復刊。

※参考:『ありがとうの神様』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478061874

1998年に株式会社弘園社から出版された『こころの宝島』を再編集したもので、著者の代名詞とも言える「ありがとう」「トイレ掃除」の法則を初めて解説した本だそうです。

「人生で起きる出来事は受け取り方次第」とはよく言ったものですが、本書を読むと、本当にそうだなと思います。

読者のなかには、過去の失敗を悔やんでいる人もいるかと思いますが、そんな方に対して著者は、<「今日」の私は、人生の中で最長老であり、最ベテランであり、最古参である><その人が下した判断なのですから、全てがその日の時点では最高に正しい>と言います。救われる考え方です。

そして、<過去の人生についてクヨクヨ考えたり後悔したりする人というのは、そのことにエネルギーを取られてしまうがゆえに(そのためでしょうか)、未来のことをあまり考えていないような気がします>と述べています。

本書は、どうすればわれわれが健全に前に向かっていけるのか、どうすれば人と比較することを止め、自由になれるのか、そのためのヒントを与えてくれる一冊です。

迷いを捨て、まっすぐ未来に進んで行きたい方に、おすすめの自己啓発書です。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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過去の自分の判断が未熟であったと思えば思うほど、それは現在の自分が成長したということにほかなりません

なんのために踊り場があるのか。それは、人生の上がってきた道を上から見下ろすためです。自分が歩いてきた苦労の道を振り返るために存在するのです。後悔するためではなく、「こんなに長い石段をよく上ってきたなあ」と、自分で自分を褒めてあげるために存在するのです

自分の心の中に「執着」を好まない自分がいるのに、なぜ「執着」を続けてしまうのか。なぜ「自由」でないのか。それは多分、以下の五つに縛られているからなのです。その五つとは、「勝ち・負け」「幸・不幸」「善し・悪し」「成功・失敗」「敵・味方」です

ある人の話では、最も(お金自身に)嫌われる使い方は、ギャンブルなのだそうです。2番目は、ぜいたく華美。お金の多・少によって生活が変わることです。3番目は、不必要に“貯め込む”ことであるらしい

「強い立場」になればなるほど、つまり、周りから評価されればされるほど、称賛されればされるほど、大きく育ってくるエネルギーが、三つあるような気がします。その三つとは、「嫉妬心」「自己顕示欲」それに「復讐心」です

「嫉妬の心」の対極に位置する言葉が、お釈迦さまが残した「随喜功徳」という言葉かもしれません。「随喜」とは「心の底から喜ぶ」「心の底から嬉しいと思う」こと。「随喜功徳」とは、「人が喜んでいるときに同じ気持ちになって心の底から喜んであげること」が「功徳」(徳を積むこと、徳積み)になる、というもの

「人格上の“徳”」を身につける、と考えるよりも、「許す」と(自分にとって)「得になる」と考える方が、私たちには楽なような気がします

「自分さえよければ」をやめて、「できるだけ喜ばれる存在になる」ことを意識し、神経の末端にまで言い聞かせる

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巻末には、正観塾師範代、高島亮さんによる解説が付いており、著作シリーズにおける本作の位置づけや、小林正観氏の
教えの根幹部分がわかると思います。

非科学的な事例はすっ飛ばしたとしても、教えの根本やモノの見方は、商売目線で見ても参考になると思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『こころの宝島』小林正観・著 清談社

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◆目次◆

はじめに 「宝の山」は日常生活に存在する
第1章 こころの宝になる「ものの見方」
第2章 「運命」に存在する素晴らしい宝
第3章 宝物に感じられる生き様、死に様
第4章 人生を「宝物」で過ごせる実践法
第5章 「人間関係」を宝の山にする知恵
第6章 心の「宝探し」をするキーワード
あとがき 「喜び」と「幸せ」の達人になる
解説 「宝の山」は、どこに存在する? 正観塾師範代 高島亮

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