【好きになれます。】
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本日ご紹介する一冊は、ミリオンセラー『鏡の法則』の著者であり、最近はTikTokでも話題の野口嘉則さんによる、ひさびさの書き下ろし。
著者のコンテンツのコアである「自己受容」のメソッドを、中高生でも実践できるように書いたという一冊です。
著者は、これまで心理カウンセラーとして数多くの方のお悩みを聞き、解決のサポートをしてきたわけですが、本書によると、クライアントの根本的な原因は、一つに集約されるといいます。
その一つの原因とは、「自分を好きになれない」ということ。
著者によると、自分との関係は、あらゆる人間関係のなかで、「最も重要な関係」。
なぜなら、自分とは人生で最も長い時間を一緒に過ごすから。そして、自分との関係が他のすべての人間関係のひな型になるからだそうです。
「いや、私自分のこと好きですよ!」という方も、以下のような症状があれば、本当は自分のことを好きになれていない可能性があります。
ぜひ、チェックしてみてください。
・他者を受け入れることができない
・無理して人に合わせてしまう
・自分の意見や要望を主張できない
・対人緊張が強く、人といるとリラックスできない
・勝ち負けにこだわってしまう
・自分の生活空間が安全な場所だと思えず、安心できない
・将来に希望を持てない
本書には、完全なる自己受容ができていない方が、どうすれば自己受容できて、他者と良い関係を築けるのか、その秘訣が書かれています。マネジメントで悩んでいるという方も、本当の原因はこの辺にあるのかもしれませんね。
かつて、自分を好きになれなくて対人恐怖症にまでなったという著者の過去も告白されており、なかなか読み応えのある内容です。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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自分と良い関係を築くことができていないと、他の人と自然体で接することができなかったり、親密になることに不安や怖れを感じてブレーキがかかったり、あるいは親密になろうとし過ぎて依存的になったりします
自己受容ができると、人は自己肯定感が高まります。自己肯定感とは、どのような自分にも価値があるという、無条件に自分を受け入れる感覚です
無理に自分の良いところを見つけなくてもいいのです。自分のことが好きになれないのであれば、「自分は自分のことが好きではないんだな」「それが自分なんだな」というふうに、その自分を丸ごと認めて受け入れる
優越感というものは不安定です。自分よりも上に見える人を前にすると、優越感はとたんに劣等感に裏返ります。ですので、優越感にしがみつこうとすると、優越感と劣等感の間を行ったり来たりすることになり、“下を見ては傲慢になり、上を見ては自信を失う”という、安らげない人生になってしまうのです
自己受容できるようになると、どんなことが起こるのでしょうか。まず、他人に対して優しさを持てるようになります。自分を受け入れることができる人ほど、他人を受け入れることもできるからです
自分のdoingやhavingをいくら肯定してみても、自己肯定感が育つことはありません
自己受容とは、自分のdoingやhavingではなく、beingを受け入れることです
叱るときはbeingを受け入れて、doingを叱るといい
日本は母性社会で、優しく包み込む一方で、個人の自我独立を阻害してしまっている
心の安全基地を強化するためには、まず他者との間にしっかりした境界線を持つこと
自我というものは「ノー」「いやだ」と言うことによって芽生えていく
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『自分を好きになれない君へ』というタイトルですが、読んだら、以前より自分を好きになることができました。
案外、土井もじつは自己肯定感が低かったのかもしれませんね。
これが自己受容の効力かと、妙に腑に落ちました。
ぜひ、読んでみてください。
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『自分を好きになれない君へ』野口嘉則・著 小学館
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◆目次◆
はじめに
第1章 自己肯定感が低いと何が起きる?
第2章 自己受容こそが鍵
第3章 マインドフルネス
第4章 禁止令を見直す
第5章 心の安全基地
第6章 自分を好きになれない君へ
さいごに
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