【可能性を信じる。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866514108
本日ご紹介する一冊は、韓国で20万部のベストセラーとなった自己啓発書。
本書には、「不可能」と言われた偉業を成し遂げた成功者たちの成功理由と刺激的なエピソードが、教育・心理学の研究成果とともに示されているのですが、サブタイトルの「10億分の1」というのは、そのなかの一人、マドンナが『ライク・ア・ヴァージン』でブレイクし、10億人に1人のスターになったことからつけられたものです。
われわれの多くは、自分の中に何らかの才能があることを期待するものですが、成功するために大切なものは、それを開花させるために「集中」すること、そしてその集中を妨げる悪い「シグナル(=ノイズ)」を断ち切ることです。
本書によると、われわれは自分が思っている以上に、周囲から発せられる「シグナル」や「ノイズ」に大きな影響を受けているもの。
スポーツ選手を目指す人ならば、「あなたにはスピードやパワーが足りない。なれたとしても控え選手」などと言われるでしょうし、科学者を目指す女性なら、「この世界で活躍している女性はほとんどいない」と言われるかもしれません。
本書には、こうした周囲からの「ノイズ」や、恐れを生み出す悪い「シグナル」を断ち切り、一つのことに集中することの大切さ、そしてそれを実践して成功した人々のドラマが描かれています。
中央アメリカの漁村で生まれ、MLBの野球選手として大活躍したリベラ、高校一年生の時点で英語もできなかったのにハーバードを首席で卒業し、アメリカを牛耳るほどの出世をしたキッシンジャー、女性で初のノーベル賞受賞者となったマリー・キュリー、学習障害がありながらシスコのCEOになったチェンバース、内なるシグナルに従い、決してブレなかった指揮者のカラヤン、黒人ながらウォールストリート史上に残る伝説となったマグワイア…。
自分に自信が持てなくてくすぶっている人も、この偉人たちのエピソードを読めば、未来への希望が湧いてくること、間違いなしです。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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私たちは、常に周囲から発せられるシグナルと自分が「本当にやりたいこと」との間で葛藤を繰り返しているのだ
挫折しても、軽んじられても、周囲のシグナルを無視し、強固な意志で努力を重ねられた人は大成することができる
ペドロイアには、1つ大きな才能があった。コーチに「バットの振り方がなっていない」と言われようとも、「何とでも言ってくれ。おれはバットとボールがあればいい」そう言って、まわりの声を一切聞かなかった
まずは、悪いシグナル=ノイズを断ち切ろう。キーワードは、「今いる場所が自分のすべてではない」ということだ
「定説」と思われていることにもためらわずに一石を投じる姿勢が、余計なシグナルを断ち切るために重要
「主流では戦わない」という覚悟が努力の才能を生む
「なぜそれほどまでの努力ができるのか?」という内面の問題が重要なのだ
否定的なシグナルは、瞬間的に脳の中のワーキングメモリーを減らしてしまう
カラヤンにとって重要だったのは、頭の中で鮮明に聴こえる理想の音色だけだった
学びにおいて個人的な目的以上の“WHY(理由)”があれば、問題を解くという退屈で苦痛な“HOW(過程)”に耐えることができた
23歳のマグワイアの答えは、その先数十年間すべてのウォールストリート志願者の間で、それ以上ない名言として刻まれた。マグワイアはウォールストリートの独占資本主義の本質に対する最も深い理解を示す答えを返した。「このように熾烈なウォールストリートの戦場で、私があなたなら、これほどの候補者に向かいの企業から自分の企業を狙われるくらいなら、ともに戦うことを選ぶでしょう。あなたが私を採用しなければ、私はあなたの企業を狙う敵となるのですから」(中略)最終的にマグワイアはウォールストリートの超大手金融機関シティグループを統括する地位にまで昇り、黒人史上、屈指のウォールストリートの大家となった
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周囲からの「ノイズ」を断ち切り、内なる「シグナル」を逃さず、自分の道をトコトン進む。
すべての方におすすめですが、中学生以上のお子さんがいらっしゃる方は、子どもを鼓舞する意味で、ぜひ読ませていただきたい一冊です。(結果として、親の言うことは聞かなくなると思います)
社会がソーシャルになればなるほど、周囲からのノイズが増えるわけですが、成功したければ、それらを断ち切り、望ましい「シグナル」に従って生きることが大切。
とても大切なメッセージを伝えてくれる一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法』
チョン・ジュヨン・著 鈴木沙織・訳 文響社
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866514108
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◆目次◆
第1部 シグナルを断ち切る力
1章 「平均」という罠
2章 シグナルの力
3章 暗闇で灯った才能の光
4章 ハーバード上位1%の秘密
5章 内なるシグナルに従う
第2部 シグナルを理解する力
6章 革新的な発見の秘密
7章 分散の効果
8章 運命は変わる
9章 ハーバードから始まる新しい波
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