2021年9月8日

『課長2.0』前田鎌利・著 vol.5834

【これぞ現代のマネジメント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478113068

先日、クロスリバー社のCEO、越川慎司さんが書いた『AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣』で、デキるリーダーの習慣をご紹介しました。

※参考:『AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799327763

本日ご紹介する一冊は、まさにこのデキるリーダーの行動習慣を、実践する方法を説いた一冊。

著者は、ソフトバンクアカデミア第1期生に選抜され、事業プレゼンで第1位を獲得、著書『社内プレゼンの資料作成術』で30万部を突破した、前田鎌利さんです。

※参考:『社内プレゼンの資料作成術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478061521/

本書のなかで著者は、リモートワーク時代の新しいマネジメントの考え方、指導法を提案しています。

部下との信頼関係の構築法、そのためにマネジャーがやるべきこと、絶対にやってはいけないことが実例と著者の体験を踏まえて書かれており、腹落ちしました。

なぜ、「うまくいってる?」「順調?」という問いかけがダメで、「楽しい?」という質問が有効なのか、よくわかりました。

最後にまとめられた、<意思決定の「3大ポイント」>、<「財務的判断」の優先順位>も、意思決定をする立場にあるマネジャーは、最低限知っておくべきだと思います。

リモートワーク時代のマネジャーの心構え、マネジメントの実践法がよくわかる一冊です。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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「良い状態」とはどういう状態でしょうか? メンバー一人ひとりが組織目標を達成することに強い意欲をもち、チームワークを発揮しながら「自走」する状態です

「目標未達」「売上未達」は、今後の取組み次第で取り返しのつく問題ですが、「信頼関係」は一度傷つくと修復は極めて困難

メンバーを「人間」として尊重する第一歩は、メンバーを「知る」ことにほかなりません。メンバー一人ひとりが、どんな人生を歩んできたか、何が好きで何が嫌いか、どんなことに喜びを感じ、どんな夢をもっているのか……。そうしたことを知り、それに共感できたときにはじめて、メンバーを「人間」として尊重することができるようになるのです

気軽に話しかけられる「存在」であることが大事

オンライン上で「雑談ができる状態」をつくる

この「楽しい?」という質問はなかなか有効です。「うまくいってる?」とか「順調?」という聞き方をすると、「進捗確認」をされているように受け取られて、メンバーの口が重くなることがありますが、「楽しい?」と聞かれたら、そのような警戒心を抱かれない確率が高い

「指導」とは、メンバー一人ひとりの「志向性」「適正」を把握して、それを最大限に発揮する機会を提供すること。そして、彼らの自発性を尊重しながら、成功体験を得られるように全力でサポートすること

◆意思決定の「3大ポイント」
1.財務的視点「本当に利益を生み出すのか?」
2.実現可能性「本当に現場でうまく回せるのか?」
3.企業理念との整合性「会社の理念と合っているのか?」

◆「財務的判断」の優先順位
1.ベネフィット「利益が1円でも出るのかどうか?」
2.インパクト「どちらがより多くの利益をもたらすのか?」
3.スピード「どちらがより短期間で利益が出るか?」

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この『課長2.0』を実践することで、管理職は自由になり、自分の新たな可能性に目覚めることができる、ということを著者は、本書の冒頭で述べています。

<重要なのは、「課長2.0」によって自由を手にして、社外のリソースと広く深くつながっていくことです。そこには、私たちの能力を高め、人生を豊かにしてくれる「出会い」が必ずあります>

部下が「自走」する状態をどうやって作るのか、何が本来のマネジメントの仕事なのか、大切なことに気づかせてくれる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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『課長2.0』前田鎌利・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

第1章 そもそも「管理職」とは何か?
第2章 マネジメントの「インフラ」を築く
第3章 メンバーの「自走力」を引き出す
第4章 会議は「人材育成」の場である
第5章 「課長2.0」とセレンディピティ

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