【左利きの脳から学べること】
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本日ご紹介する一冊は、左利きの医学博士で、「脳番地」トレーニングの提唱者、加藤俊徳さんが、左利きの脳の使い方のすごさを解説した一冊。
本書によると、左利きの割合は、全体のおよそ10%。彼らはその他90%と「脳の仕組み」が違い、異なる感性や独自の見方を持っています。
これを知ることで、われわれは才能あふれる左利きの人材とコラボレーションできるようになり、かつ彼らの脳の使い方を、自身の能力開発につなげることができる。
特に、イメージ記憶で選択肢を増やす方法や、ミラードローイング(反転した像を、鏡を見ながら描くこと)、「ひらめきノート」の書き方などは、右利きの人でも右脳を鍛えるトレーニングとして、役に立つと思います。
そういえば昔、左手でバドミントンができるようにトレーニングしたことがありましたが、あれが多少右脳で発想する癖につながっているかもしれないと、ふと思いました。
本書の内容は、左利きの人や、左利きの子どもを育てる親や教師にとっても役に立ちます。
なぜ左利きの人が情報や考えをまとめて話す時、ワンテンポ遅れるのか、本書にはその仕組みが書かれています。
左利きの人にとっては、どう能力開発すれば自分の強みを活かせるのか、明確になる、有用な一冊ですね。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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「利き○○」は、脳の負担を減らすことにも役立っていると考えられます。たとえば、転びそうになったり何かに襲われそうになったりなどの危機的な状況に陥ったとき、とっさに右手でかばうなど優先順位が決まっていると、ムダな動きが減って危険を回避する確率が高まります。つまり、「利き○○」を持っていると、処理速度が速くなるわけです
両親が共に右利きの場合、子どもが左利きの比率は9.5%。右利きと左利きの親の組み合わせからは、19.5%の確率で左利きが生まれます。そして、親が二人とも左利きの場合は、子どもは26.1%の確率で左利きになる
左利きは右脳を、右利きは左脳を主に発達させています
右手がうまく使えないのに、右利き用の道具を使わなければならなかったり、「どうしたらうまくいくだろう」と考える場面が多いなど、快適に生きていくために「天才」になるような脳の使い方をせざるを得ないのです。そのような脳の使い方をしているのは、割合でいうと10人に1人
左脳は主に言語情報の処理に関わっていること、そして右脳は非言語である画像や空間の認識を担当しているということも明らかになっています
左利きは両方の脳を使うため、「言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかる」傾向がある
運動系、感覚系などを含めた大脳の領域の3分の1が、両手と指をコントロールするために使われています
科学の世界では、「仮説→検証」というステップを踏むときに、特に仮説の段階では、発想の飛躍が求められます
直感の精度をあげるには、そもそものデータ量を増やすことが最も大切
左利きは画像として浮かんだデータを掛け合わせて、さらに新しい情報をイメージすることにも長けています
ラジオを聴き続けた人のほぼ全員の右脳の記憶系脳番地が発達した
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土井は左利きではありませんが、本書に書かれていることが、ほぼ当てはまったので、どうやら脳の使い方としては左利きに近いものがあるのかもしれません。
一度、先生に脳画像診断してもらいたいですね(全然違ったりして・笑)。
いずれにしろ、左利きの世界が、垣間見える、興味深い一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『すごい左利き』加藤俊徳・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
序章 すごい左利き
第1章 「直感」がすごい
第2章 「独創性」がすごい
第3章 「ワンクッション思考」がすごい
第4章 「最強の左利き」になる
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