【ビジネスチャンスが見えてくる。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478104328
本日ご紹介する一冊は、ベストセラーとなった『経済は地理から学べ!』の著者が放つ、期待の最新刊。
※参考:『経済は地理から学べ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068682/
「統計」と銘打ってはいますが、要は地理の話です。
著者は、〈地理とは「地球上の理」である〉という信念をお持ちの方ですが、本書を読むと、経営者であれ投資家であれ、この「地球上の理」を学ばずして、経済は語れない、と心から思います。
逆に、この「地球上の理」を学べば、ビジネスチャンスや投資チャンスは自ずと見えてくる。
そういう意味で、ビジネスパーソン必読の内容だと思います。
本書では、地球上の天然資源とエネルギー、農業、林業、水産業、工業などの移り変わりをデータで示しており、その背景を、さまざまな視点から解説。
「83の数字」が示す「新しい世界」を浮き彫りにし、何がわれわれの経済に影響を与えるのか、表面的なデータだけでは見えてこない「理」についても丁寧に説明してくれています。
学校で教わったことの多くは、歳を取ってからも使える普遍のものですが、この地理だけは、大幅なアップデートが必要。
だからこそ、ビジネスパーソンや投資家は、きっちり学んでおきたいものです。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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原油産出量は長らくロシアとサウジアラビアの2トップ状態でしたが、「シェール革命」によりアメリカ合衆国が世界一になりました。アメリカ合衆国は原油輸入国から輸出国になり、また「脱石炭」へと舵を切るようになりました
米の輸出量は長らくタイがトップでした。インドは「緑の革命」によって生産量を増やして自給を達成すると、1990年頃より輸出国へと転じます
世界に存在する土地と資源には限りがあります。人口増加や経済発展にしたがって増えることはありません。だからこそ争奪戦が繰り広げられるのです
日本は「最終消費需要向け輸出」よりも「中間需要向け輸出」のほうが大きくなっています。つまり、最終財(完成品)の組み立てよりも、他国での製造工程に中間財(部品や機械類)を供給する役割にシフトしている
欧米諸国が定めたローカルルールが、さもグローバルルールであるかのように喧伝され、日本政府や日本企業が振り回されることが多くなりました。日本には日本の地の利があり、それに最適化した経済活動を追求する姿勢もまた、忘れてはならないのかもしれません
技術革新で職を失うのは、中高年より若者である
代替植物油を求めようにも、パーム油を超える生産性の高い植物油は存在しません。大豆や菜種で代替しようものなら、今より広い範囲の森林が農園に様変わりしてしまうのです。そこで、「持続可能なパーム油」の生産をする動きが拡大しています
日本の輸出依存度は13・7%しかなく、ドイツの38・3%、オランダの61・2%よりも小さい(中略)日本のように人口が多く、国内需要が大きい国では、その国内需要を取り込むことが重要
日本は世界第2位の水産物「輸入」国
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本書が言うように、<統計は「経済活動の結果」>ですが、その経済活動には、それぞれの国が置かれた「事情」が深く関わっています。
地理を学ぶと、そのそれぞれの「事情」と、それがどう経済活動に影響するかが見えてくる。
おそらく、本書を読むことで、日本経済の「課題」「チャンス」も見えてくるはずです。
ぜひ、読んでみてください。
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『経済は統計から学べ!』
宮路秀作・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
序 章 経済を読み解く「6つの視点」
第1章 人口とデーターー残酷な未来と課題
第2章 資源とデーターー争奪戦はさらに激しく
第3章 貿易とデーターー国家間の思惑が透ける
第4章 工業とデーターー「世界の工場」の行く末
第5章 農林水産業とデーターー人類は生き残れるか
第6章 環境とデーターー神が与えた「地の利」
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