【ビジネスパーソン必読の書を田端信太郎氏が推薦】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815608814
本日ご紹介する一冊は、リクルートでフリーマガジン「R25」を立ち上げ、その後ライブドアでlivedoorニュース統括、その後、コンデナスト・デジタルを経て、NHN Japan(現在のLINE)の執行役員を務めた田端信太郎さんが、ビジネスパーソンのための読書術を紹介した一冊。
いわゆる読書好きの目線とは異なっていますが、ビジネスで成功したい人がなぜ読書をすべきなのか、どう読むべきなのか、何を読めばいいのかに答えてくれる内容だと思います。
大きなディールをまとめる時に必要な大局観の共有、事件が社会の大きな潮流になり得るか見極める視点、ビジネスパーソンに欠かせない法律や会計の基礎知識、リーダーに欠かせない覚悟…。
これらの資質を身につけるための読書と、後半では著者おすすめの「課題図書」13冊の解説が付いています。
長くBBMをお読みの方には、『ドキュメント戦争広告代理店』や『確率思考の戦略論』、『相場師一代』あたりが紹介されていることにほくそ笑むかもしれませんね(笑)。
アマゾンのカスタマーレビューでは評価が割れていますが、ネガティブレビューは、おそらくビジネスパーソンではない方か、著者のことが嫌いな方でしょう。
ビジネスパーソンの読書術としては、至極まっとうなことを書いていると思います。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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食事には「必須栄養素」というものがあります。それを摂っていないと体の機能を維持できないような栄養素のことです。ビジネスにも、同じようなものがあります。それこそが、「常識」であるわけです。たとえば、商法の知識。経済の知識。マーケティングの知識。意思決定の方法についての知識。確率論や戦略的思考の知識。こうした常識を身につけないままに仕事を続けていても、ビジネスの実力というのは伸びていきません
「データは嘘をつかない」「データは正しい」と簡単に言う人が多いですが、人間の心理、思惑、さまざまなバイアスが絡んで歪められたデータまでも「正しい」と思い込むのは愚か
「物わかりのいい人は、自分を世の中に適合させる。わからず屋は、自分に世の中を適合させようと頑張る。だから、すべての進歩はわからず屋のおかげである」(バーナード・ショー)
本に書かれている本質を、自分のものにできているかどうかを確かめる方法として、「自分なりのたとえ話で言い換えができるか」という基準がある
「編集とは何か」というテーマに関して参考になる本に、映像・音響編集技術者ウォルター・マーチが書いた『映画の瞬き』(フィルムアート社)があります
上司や先輩から薦められた本が、仮にきみがそれまでまったく興味がなかった分野のものであったなら、それはきみの器を大きくするチャンス
「結局、それは売れるのか儲かるのか」を考えろ
1番手でなければ1番手になれるカテゴリをつくる
「金持ち父さん」は息子に対して「『買えない』と言うこと」を禁じました
作戦を立案している人が、もし情報収集とか分析まで兼任してしまえば、ネガティブな情報が入ってきたときに、一度立てた作戦を撤回することを恐れて、無意識に楽観的な目で情報を見てしまう
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起業家として読むならまた違った本があるかもしれませんが、サラリーマンとして身を立てたい方には、ビジネスパーソンの教養のポイントを押さえた、面白い読書本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『これからの会社員の課題図書』
田端信太郎・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
Part1 変化の価値観
Part2 継続性の価値観
Part3 人とのつながりの価値観
Part4 コミュニティの価値観
Part5 核となる価値観
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