【澤円氏直伝、新しい人生を始める方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296000284
本日ご紹介する一冊は、元日本マイクロソフト業務執行役員の澤円さんが、自分らしく生きる方法を指南した一冊。
埋没コストと化した仕事や人間関係、モノなどを捨て、新たな人生を歩むための考え方をまとめています。
このコロナ禍を期に、人生やキャリア、住処を変えようと思っている方は多いと思いますが、人間にはなかなか捨てられないものがあるのも事実。
本書は、そんな「捨てられないもの」をどうすれば捨てられるか、ヒントを示した一冊です。
「せっかくここまで頑張ったのだから」
「せっかく大企業に入れたのだから」
「せっかく続けてきたのだから」
著者に言わせれば、こういった「せっかく○○したのだから」という言葉で表せる思考や行動パターンは、すべて埋没コストだそうです。
意思決定論では、正しい意思決定をするには、埋没コストは無視するのが正しいと教えますが、本書ではこの埋没コストの罠を克服するための新しい思考法について書かれています。
マイクロソフトを卒業し、自分らしく生きている著者だから書ける一冊だと思いました。
さっそく、本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックしてみましょう。
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埋没コストとはなにか? 埋没コストはそもそも経済学の概念で、「ある経済行為に対して、どんな意思決定をしても回収できない費用」を指します。また、その経済行為をずっと続けていると、損失がより拡大するおそれのあるコストのことです
対象となる人そのものではなく、その人の属性のほうに目がいくような人間関係は、正直なところ整理しても構わない
いくら値段が高くて一般的に価値が認められたモノであっても、自分がときめかなければ持っていても仕方ありません
過去の延長線上で「もっとよくしよう」「もっと頑張ろう」と考えるのではなく、自分というOSを根こそぎ入れ替えるくらいの感覚で行動していい
注意したいのは、自分をアップグレードするために客観的な意見を取り入れようとすると、かえって「元に戻そう」とする意見が集まってくる場合があること
スキルの掛け合わせでオリジナリティーを生み出し、センスを高めて勝負していくためには、「自分が本当に好きなものを複数持っておく」こと
一か八かでフルスイングする必要はなく、もっと小さなひと振りをすればいい
「自分史上はじめて」であれば、それでいい
「自己中」なセンスを持つ人は、今後さらに成長していける
「人間は生まれながらに無限に広がる、概念上の空間に自由に浮いている存在なんだ」まず自分が中心にあって、そのまわりを球体が包んでいて、それを自由に大きくすることができる。そんな考え方で、みんなが自由に生きればいい
大人になってからの友だちが大事なのは、助け合うときに、特別な理由や条件が必要ないから
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以前、知人がSNSで書いていましたが、キャリアから自由になるには、相当自己中心的にならないと難しい。
本書では、このネガティブなニュアンスを克服し、良い意味で自己中になるための考え方を示しており、新鮮な感じがしました。
「やるべきこと」の呪縛に囚われている人は、ぜひ読んでみてください。
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『「やめる」という選択』澤円・著 日経BP
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◆目次◆
序 章 自分に“バカ正直に”生きる方法
──「やめる」という選択
第1章 人生の「見えない重荷」を“見える化”する
第2章 「自己中」戦略で豊かに生きる
第3章 「やめる」技術
第4章 「ありたい自分」になる
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