2021年5月7日

『文章力が、最強の武器である。』 藤吉豊・著 vol.5749

【ビジネス書、実力派ライターの教え。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815608164

本日ご紹介する一冊は、数々のベストセラーの執筆を手掛け、自身の著書『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』も10万部超のベストセラーにした藤吉豊さんが、個人の文量力アップを目的に書いたノウハウ書。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
藤吉豊、小川真理子・著 日経BP
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822289060/

前著は、文章術のノウハウを手際よくまとめた本でしたが、本書はビジネス書を中心にベストセラーを連発している著者の、真骨頂とも言える内容。

どんなカテゴリー(テーマ)が売れるのか、内容をおもしろくするにはどうするか、独自性を出すにはどうするか、すべてにおいて著者の持論が語られています。

前著が、文章術一般を論じた本だとすれば、本書はビジネス書でベストセラーを出したい人向けの実践の書と言っていいと思います。

なかでも土井が有益だと思ったのは、独自性を出すために、過去を思い出すノウハウ。

・はじめて知ったこと
・自分が思っていたのと「逆」だったこと
・失敗したこと
・自分が不満に思っていること

この4つを思い出すことで独自性が出る、というのは、すべての書き手が使えるノウハウだと思いました。

「読者に役立つ情報を発信する」ことを提唱する著者らしい、有益情報てんこ盛りの内容で、これは必読の一冊。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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上手な文章の3要素
(1)「おもしろさ」(コンテンツ)
(2)「わかりやすさ」(ロジック)
(3)「読みやすさ」(ルール)

内容をおもしろくする6つのポイント
(1)読者の役に立つこと
(2)独自性があること
(3)意外性があること
(4)信頼性があること
(5)即効性が期待できること
(6)読者との距離が近いこと

独自性を出す2つの方法
(1)「独創的なアイデア」を書く
(2)「自分の体験」を書く

独自性を出す上で大切なのは、「自分が何をしてきたのか」を思い返すことです。思い返すときの視点
・はじめて知ったこと
・自分が思っていたのと「逆」だったこと
・失敗したこと
・自分が不満に思っていること

情報の信頼性を高めるポイント
(1)客観データと情報源を記載する
(2)客観的事実を記載する
(3)自分のプロフィールを明らかにする

実用的な情報を紹介するときは、
「簡単にはじめられる」
「短期間で結果が出る」
内容であるほど、情報の価値が高くなります

多くの読者が興味を示すカテゴリー(テーマ)
・仕事
・人間関係
・お金
・病気(健康)
・勉強
・恋愛(結婚)
・食べもの

真似しやすい5つの型
(1)結論→説明
(2)結論→箇条書き
(3)結論→理由→具体例→結論
(4)概要説明→印象に残ったこと→コメント
(5)問題提起→現状分析→解決策

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前著同様、サービス精神旺盛な内容で、ベストセラーの法則、文章術のテクニックが惜しげもなく開陳されています。

ベストセラー作家を目指す方、ブログやSNSで稼ごうとする方は、読んでおいて損はないと思います。

おすすめの一冊です。

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『文章力が、最強の武器である。』
藤吉豊・著 SBクリエイティブ

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815608164

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08VJ5QCL1

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◆目次◆

序 章 文章力を磨くことで身につく「5つの力」
第1章 文章力が劇的に上がる「3つの視点」
第2章 文章の内容をおもしろくする「8つの考え方」
第3章 文章をわかりやすくする「5つの型」
第4章 文章を読みやすくする「8つのコツ」
第5章 文章力が身につくと、人生が変わりはじめる

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