【高橋ダン氏新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023319236
本日ご紹介する一冊は、登録者数43万人の人気YouTuber、高橋ダン氏による、自己啓発書。
著者はYouTubeで、日本語、英語の両方で投資情報を配信し続けており、これまでにたくさん投資本を書いていますが、自己啓発書はこれが初めてだそうです。
本書には、著者がどうやってコーネル大学に入学したか、ウォール街の投資銀行で働いた後、なぜヘッジファンドに移ったのか、どうやって生き馬の目を抜くウォール街で生き抜いてきたのか、その秘密が書かれています。
勉強や受験、自己投資で大切な視点を、投資になぞらえて説明しており、ジリ貧の日本でひたすら耐えている若い層~ミドル層には刺さるのではないでしょうか。
投資同様、自らのスキルや仕事も逆張りすること、ローテーションすること、分散すること…。
さんざん類書で述べられていることなので、今さら言われなくてもと思うかもしれませんが、大事なことなので押さえておくといいでしょう。
日本は技術で戦うべき、でも英語を学んでいろんな国の人と切磋琢磨するといい、という現実的な指摘もあり、参考になる内容です。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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僕が12歳のお正月、祖父母から10年分のお年玉をまとめてもらいました。そのとき、父が投資の概念を教えてくれたのです。もらったお金をそのまま使えば、それで終わり。でも、そのお金を「投資」し、正しい戦略をもって「運用」すれば、その価値はどこまでも大きくできる、と
ウォール街には「目標を達成するために必要なことは何かを、市場に聞きなさい」といった意味の「市場の感触を知る(Gut feeling for the market)」という格言がありますが、僕は人生についてもさまざまな人にアドバイスを求めてきました
競争で有利な位置につけるためには、ライバルたちと同じスタートラインから同時にスタートするのではいけないのです
自分が持っている他の人との違いを出せそうな特性は小さなことでも把握しておいて、さまざまな場面で出し惜しみせずに有効に使っていきます
投資とは、「資源」から「価値」を生み出すこと
投資の世界ではローテーションといって、自分の資産のポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)の比率を、そのときの経済状況に合わせて、組み替えることがよくあります。よりリターンのある銘柄に分散投資をすることで、最も効果の良い複利効果を狙っていくわけです(中略)自己投資でも、このローテーションの考え方は効いてきます。自分の持っている資源を最も効率の良いものに投資していきましょう
競争率が低いところを見つける
情報を探すときには、全体の流れと逆行したり、全体の流れと別の動きをしたりするものに目を付けて、その背景を調べることが重要
これからの日本は何を武器に世界と競争すればよいのか。それは、技術力しかないと思います。これは日本の強みである潜在能力です。そして、技術力は多くの国々と競争しながら磨かれて質が高くなっていくもの。そのような状況で英語が使えないとなると、技術を世界で発表するのも難しいですし、他国の企業が持つ技術を知り、理解することすらできません
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「自己投資」を投資同様に考え、自分を「運用」するというアイデアは良かったのですが、正直、あまり類書のキャリア本との違いは感じられませんでした。
日本人が置かれた状況を客観視することと、英語で情報を得ることは、さっそく実践すると良いと思います。(情報源も付いています)
ぜひ、チェックしてみてください。
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『ウォールストリート流 自分を最大限「運用」する方法』
高橋ダン・著 朝日新聞出版
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023319236
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◆目次◆
Chapter0 「逆張りの戦略」が僕の人生を切り拓いた
Chapter1 「自分」こそが唯一無二の“投資商品”である
Chapter2 自分を“上場”さぜるための「マインド」
Chapter3 市場で生き残り続けるための「キャリア戦略」
Chapter4 ライバルに勝ち抜くための「統計学的思考」
Chapter5 「人間関係」の“複利効果”を最大化する
Chapter6 「英語」で新たな市場を切り拓け
Chapter7 最高のパフォーマンスを生む「時間術」
Chapter8 「健康」こそ最も重要な“投資対象”である
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