【生き方を見つけるヒントに。】
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「好きなことを仕事にする」
そんな考え方が社会に広がり、どうすれば好きなことに出合えるのか、どうすれば好きなことをお金にできるのか、いろんなところで議論がなされています。
好きなことを見つけるコーチングやカウンセリングも隆盛で、みなさん悩んでしまっている様子が伺えます。
本日ご紹介する一冊は、「やりたいこと」ではなく、「相手がしてほしいこと」を追求する、マーケターのような生き方を推奨した、ユニークなキャリア本。
マーケティングの知識と、それをキャリアに応用する技術がしっかり書き込まれていて、本当に面白い本だと思いました。
著者は、ソフトバンク・コミュニケーション本部でメディア統括部長を務める、井上大輔さん。
ニュージーランド航空、ユニリーバ、アウディ ジャパンなどでマネジャーを務め、ヤフーのMS統括本部マーケティング本部長を経て現職に就いた、マーケティングの専門家です。
本書では、
1.市場を定義する
2.価値を定義する
3.価値をつくりだす
4.価値を伝える
という、マーケティングの4ステップを解説し、これを個人がどう使うかまでを丁寧に書いています。
マーケティングの基礎知識がある人もない人も、ぜひ読んでいただきたい内容だと思いました。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「相手をよく知り、その期待に応える」という生き方があります。自分を表現するのではなく、人の期待に応えることを追求するのです
「マーケターのように生きる」と「求められる」人になれる
転職をするかどうかの判断基準も、「どちらが自分を表現できるか」ではなく「どちらがより多くの人の役に立てるか」
マーケティングとは「価値をつくって、伝えて、届けて、交換する」こと
誰を相手にするのが、もっとも多くの人に自分を役立ててもらうことにつながるのか。それが「マーケターのように生きる」私たちが、「市場を定義する」ということの意味です
「どの集団を相手にするか」ではなく、「どのように集団を分類するか」から考えていくのがマーケター流です
イノベーションは「新しい市場の定義」から生まれる
◆5つのポイントで市場の有望性を評価
・市場の大きさ:市場規模
・市場が毎年どれだけ大きく(小さく)なっているか:成長性
・どれくらいライバルがいるか:競合環境
・自分たちの能力が活かせるか:関連性
・自分たちの他の活動との相性はどうか:既存事業とのシナジー
年収を上げたいのであれば、スキルや実績に磨きをかける前に、まず自分を売り出していく市場を見直す
「機能・品質」「主張」「外観(パッケージ)」の3つこそが、価値を生み出す「原材料」
◆商品やサービスを「選んでもらう」ための最後の一押し
1.近くまで届ける
2.価値を知ってもらう
3.付加価値(おまけ)をつける
昭和の時代:全体主義=社会の発展のために身を粉にして働く
平成の時代:個人主義=好きなことで生きていく
令和の時代:ホールネス=自分だけができるやり方で、世界の欠けたピースを埋める
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マーケティングの理論を丁寧に解説し、個人のキャリアや生き方に応用する方法を伝えた、読み応えある内容。
個人的には、令和は「ホールネス」の時代という話が勉強になりました。
「好きなことが見つからない」と悩んでいる方には、特におすすめです。
ぜひ読んでみてください。
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『マーケターのように生きろ』井上大輔・著 東洋経済新報社
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◆目次◆
PART1 人の役に立ち、自らの価値を高める「マーケターのように生きる」という思想
CHAPTER1 マーケティングとは「思想」である
CHAPTER2 マーケティングとは「人類の英知の結晶」である
PART2 仕事もキャリアも人生も好転する「マーケターのような生き方」4ステップ
STEP1 市場を定義する
STEP2 価値を定義する
STEP3 価値をつくりだす
STEP4 価値を伝える
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