【日本のSGDs達成の現実。】
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東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性差別発言で炎上していますが、「ジェンダー平等」もSDGsの重要なポイント。
男女賃金差で韓国に次いでワースト2位、女性の国会議員や自治体の首長などの比率を合成した平等スコアで152カ国中144位と、ただでさえ不名誉なことになっているので、改善を急ぎたいところです。
本日ご紹介する一冊は、このジェンダー平等も含め、日本がSDGsの達成目標をどの程度実現できているのかまとめた、注目の一冊。
累計10万部突破のベストセラー『SDGs入門』の著者が書いた、SDGs版『ファクトフルネス』です。
※参考:『SDGs入門』
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※参考:『ファクトフルネス』
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現在掲げられているSGDs(持続可能な開発目標)の指標と、現状の日本の達成度合い、世界ランキングと他国の進捗がどうなっているのかなどを見える化した、興味深いデータブックです。
単にGDPだけを追っていれば良い時代が終わり、新たな「豊かさ」が求められている現在、このSDGsの進捗を知ることは、ビジネス面のニーズを知ることにもつながると思います。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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格差は一般的に、収入の大小で測ります。日本の現状を所得別の世帯数でみてみます。上のグラフから、全世帯の平均所得額は552.3万円です。しかし、「平均」というとちょうど真ん中だと思いがちですが、実は平均以下の世帯が総数の61.1%を占めており、最も世帯数が多いのは、200万円台です
女性の国会議員や自治体の首長などの比率を合成した平等スコアでみると、152カ国中144位
賃金差はOECD加盟国の中で韓国に次ぎ2番目に大きく、25%近い差がついています
若い世代については、20代・30代で死因の1位が自殺
マングローブ林はタダで水田を守ってくれていたのですが、そのような価値を積み上げたのが、125兆ドルです。しかし、この地球からの「補助金」は細くなっています。2011年の125兆ドルは、そのたった14年前に比べ、20兆ドル以上も小さくなった可能性もあるそうです
再生可能エネルギーが最終エネルギー消費に占める割合では、日本は世界的にみてまだ非情に低い水準です。低所得国ではそもそも使うエネルギーの量がとても小さいこともあって再エネの「割合」は76%に達しています
容器包装プラスチックの廃棄量が世界で2番目に多い日本
日本の家庭では一人当たりの生鮮魚介類の購入量が減っており、年間8キロ弱となっています。が、そんななかでサケ、マグロ、ブリの3種類に人気が集中する傾向があり、家庭でのシェアは10年間で約13%から26%と倍になりました。大型の魚なので切り身で売られることが多く、簡単に調理できるためです
あなたの買ったスマホのせいで、遠いアフリカの国で児童労働が行われ、その子が稼がされたお金が武装勢力の戦いの資金源になっていると言われたらどうしますか
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グラフや表を贅沢に使い、現状がひと目でわかるよう工夫されているので、わかりやすかった日経文庫の前著よりもさらに理解しやすくなっています。
SDGsに興味はあるけれど、学んでいる時間がない、という方にこそオススメの一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『図解SDGs入門』村上芽・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
第1章 日本は本当に豊かな国なのか?
第2章 強いチームは多様性で作られる
第3章 どこまで続く? 健康・長寿
第4章 住み続けたいまちの秘密
第5章 自然の価値はお金に換算できますか?
第6章 お金はどうやって使えばいい?
第7章 世界平和はどうして必要なのか
第8章 これからの社会で必要とされる人作り
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