【1on1がもっと生産的になる画期的方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820727877
リモートワーク推進の影響で、企業のマネジメントにも変化が求められています。
自宅ワークではこれまでのような「強制力」や「管理」はうまく機能しませんから、いかに部下の自主性ややる気を引き出すかがポイントになってきます。
そこで活用したいのが1on1ミーティング。
しかし一時期ブームになったこの1on1も、やり方がうまくわからないということで、戸惑う管理職も多いのだとか。
そこでご紹介したいのが、本日の一冊『対話型マネジャー』。
2015年、2016年、2017年に3年連続で「働きがいのある会社」中規模部門第1位に輝いた、VOYAGE GROUPの元人事部長で、『シリコンバレー式最強の育て方──人材マネジメントの新しい常識1on1ミーティング──』の著者、世古詞一さんによる、注目の新刊です。
※参考『シリコンバレー式最強の育て方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761272864/
本書によると、1on1ミーティングを実践した管理職の懸念点は、以下の通り。
◆1on1実践者たちの懸念点
1.そもそも、対話の正解がわからない
2.上司が言いたいことを言う場になっている
3.話が場当たり的で、思いつきで進んでいる
4.形式的なものに終始している
5.従来型の業務進捗確認の場になっている
6.雑談ばかりで、意味を感じられない
本書では、これらの懸念点を払拭し、どうやったら効果的な対話ができるかを、著者考案の「すり合わせ9ボックス」で実践する方法を指南しています。
業務レベル、個人レベル、組織レベルで対話をし、事実や意味、期待、行動をすり合わせていくこのツールは画期的で、かつ対話の例も示されています。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックしてみます。
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◆すり合わせるべき「3つのレベル」
業務レベル:主に業務から派生するテーマ
個人レベル:主に個人の成長やライフスタイルに関するテーマ
組織レベル:主に組織やチームに関するテーマ
業務レベルの対話を進めていくときに焦点を当てるのは「成果」です
個人レベルは、個人の「成長」に焦点を当てて考えます
組織レベルは、主に上司が持っている情報を部下に伝え、組織の方向性について「共感」してもらうことに焦点を当てます
◆すり合わせる9ボックスのテーマ
業務レベル
・業務不安
・振り返り
・業務改善
個人レベル
・ライフスタイル
・パーソナリティ
・将来キャリア
組織レベル
・人間関係
・理念・制度・カルチャー
・組織方針
実際に9ボックスを用いながら丁寧に対話を進めていくと、上司と部下の間で、さまざまな認識のズレ、お互いの思い込みが明らかになります
◆しゃべってもらうスキル
1.相手の話に反応する
2.相手の話を返す
3.相手に質問する
部下にとって有益なフィードバックは2種類あります。1つは、部下の行動強化をもたらす「ポジティブ・フィードバック」。もう1つは部下の行動修正につながる「チェンジ・フィードバック」です
◆チェンジ・フィードバック4つのステップ
1.事実のすり合わせ
2.意味のすり合わせ
3.期待のすり合わせ
4.行動のすり合わせ
◆業務改善の話を引き出す質問の例 ※一部紹介
「今より仕事を速くするためのアイデアはあるかな?」
「今より品質(満足度)を高めるためにできることはあるかな?」
「今より売上を伸ばす方法って考えたことあるかな?」
ライフスタイルボックス
5つのテーマを全肯定で受け止める
1.健康 2.興味・関心 3.悩みごと
4.家族や交友関係 5.ライフワーク・副業
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ここまで1on1のノウハウが体系化されているとは、正直驚きました。
この「すり合わせ9ボックス」は、部下との対話で悩むすべての管理職が手元に置いておくべきツールだと思いました。(オンラインだと置いておいてもバレませんしw)
1on1はやっているけれど、何を話したらいいかわからないという方は、ぜひ読むことをおすすめします。
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『対話型マネジャー』世古詞一・著 日本能率協会マネジメントセンター
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820727877/
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◆目次◆
第1章 なぜ、組織において対話が必要なのか
第2章 「何を(What)」すり合わせるか
───すり合わせ9ボックス
第3章 「どう(How)」すり合わせるか
───しゃべってもらうスキル
第4章 「どう(How)」すり合わせるか
───フィードバックするスキル
第5章 「何を(What)」「どう(How)」すり合わせるか
───業務レベル
第6章 「何を(What)」「どう(How)」すり合わせるか
───個人レベル
第7章 「何を(What)」「どう(How)」すり合わせるか
───組織レベル
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