【売れてます。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486651146X
本日ご紹介する一冊は、2019年秋に刊行して以来、ロングセラーとなっている注目の自己啓発書。
著者の清水研さんは、国立がん研究センター中央病院の精神腫瘍科長で、これまでに3500人以上のがん患者と対話してきた精神科医です。
BBMではこれまでにも、『モリー先生との火曜日』や『最後の授業』はじめ、死生観について考えさせる本を紹介してきましたが、それは死を意識することで、人は現在をより良く生きられるからです。
※参考:『モリー先生との火曜日』
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140810076/
※参考:『最後の授業』
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003502/
東日本大震災の後、大きく人生を変えた方がいらっしゃったように、今回のコロナショックは、多くの人に生き方の変更を迫るのではないかと見ています。
なかでも大きいと思うのは、「より多く」からの脱却、「must」から「want」へのシフトだと思っています。(「must」から「want」へのシフトは、本書でも説かれています)
最近、知人が長く働いた東京から故郷に戻り、正社員の職を得ましたが、この方は魅力的な仕事と故郷、そして家族を同時に手に入れたわけです。(愛する我が子に戻ってきてもらったお父さんは号泣していたそうです)
最期と向き合えば、本当に納得の行く生き方が選べる。
本書のメッセージから、ぜひ後悔しない生き方のヒントをつかんでください。
さっそく、ポイントを赤ペンチェックして行きましょう。
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人が長生きするようになったこと自体はもちろん喜ばしいことなのですが、一方で弊害もあるような気がします。誤解を恐れずに言えば、それは、人々が日々を粗末にしてしまうということです
自分にとって「絶対にやりたいこと」があったとしても、「明日やればいいや」「そのうちやろう」「この仕事が一段落したらやろう」「定年後の楽しみにとっておこう」と、先延ばしにしてしまいます
結局は、周囲からの期待や責任にからめとられ、虚しさを感じながらも、今と同じ日々を続けてしまうことも多いでしょう
がん告知後1年以内の自殺率は一般人口の24倍
人は、「自分の悩みを誰かが理解してくれた」と思えたときに、苦しみが少し癒える
「普通の生活ができることって、当たり前のことじゃないんですよね。そう思うと感謝の気持ちが溢れてきます。以前は適当に就職して、誰かと結婚してぬくぬくと生活していかれたらOKなんて思っていたけれど、そんなんじゃ、せっかくの人生がもったいないですよね。今はね、夢があるんです」(20歳で白血病になった大学生・石田春香さん)
病気と向き合っていく中で、苦しみの中に新しい世界観を見つける方が多くいらっしゃいます
「喪失」を受け入れるには時間とプロセスが必要
がんになると、死を意識します。すると、「いつまで自分が生きられるんだろうか」という不安や恐れが生じますが、その裏返しとして、「実は今日一日を生きていることがあたりまえのことではないんだ」という考えが出てきます。人間は、希少であるものに価値をおく習性があります
大切な人との時間を何よりも優先する
「誰かの役に立ちたい」という気持ちが希望になる
人間を超えた大きな力を感じるようになる
働けなくなったときに、自分の存在価値を感じられるか
「must」の自分のほうが主役になり、常に「弱音を吐いてはダメだ」という声が「want」の自分を強烈に縛ってしまうようなあり方は、なかなか大変です。もしその努力により、たとえ社会的な成功を手に入れたとしても、「want」の自分が悲鳴を上げてしまい、こころの奥底には虚しさが漂ってしまうように思います
「心のままにいきあたりばったり」してみる
先送りしていた人生の課題を解決する
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<本当は皆、いつ何が起きるかわからない世界を生きている>
人生にいつ、終わりが来るかはわからないから、今から最期のことを考えて、悔いのない人生にしたい。
そう思うことで天職も見つかりますし、目の前の仕事にも真剣に取り組むことができます。
現在を120%大切にするために、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『もしも一年後、この世にいないとしたら。』
清水研・著 文響社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486651146X/
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07YLJ94L4/
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◆目次◆
はじめに 大切なことを先延ばしにしていませんか
序章 がんは体だけでなく心も苦しめる
第1章 苦しみを癒すのに必要なのは、悲しむこと
第2章 誰もが持っているレジリエンスの力
第3章 人は死の直前になって、心のままに生きていないことに気づく
第4章 今日を大切にするために、自分の「want」に向き合う
第5章 死を見つめることは、どう生きるかを見つめること
おわりに 「死」を意識して初めて生きることの「光」に気づく
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