【キャリア構築の「間違ったヒント」を避けるために】
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人生100年時代になると、大切なのは一生働き続けること。
となると、職業選択・キャリア構築のスキルは、金銭面でもモチベーション面でも非常に重要な問題になってきます。
本日ご紹介する一冊は、10万本の科学論文を読破し、600人を超える学者・専門医にインタビューを行ったという、サイエンスライターの著者が、「科学的に正しい適職選び」のノウハウをまとめた一冊。
本書によると、<就職・転職の失敗の7割が「視野狭窄」>だそうですが、ではどうすれば視野狭窄に陥らず、理想の仕事にありつけるのか。
従来言われてきたさまざまな適職選びのアドバイスを退けながら、最新の論文から得られたヒントを示しています。
著者が、「仕事選びにおける7つの大罪」として戒めているのが、以下の7つ。
◆仕事選びにおける7つの大罪
・好きを仕事にする
・給料の多さで選ぶ
・業界や職種で選ぶ
・仕事の楽さで選ぶ
・性格テストで選ぶ
・直感で選ぶ
・適性に合った仕事を求める
反対に、仕事の幸福度を決める「7つの徳目」も示しており、こちらの詳細はぜひ読んでおきたいところです。
さっそく、内容をチェックしてみましょう。
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就職・転職の失敗の7割が「視野狭窄」
◆視野狭窄の定番パターン3つ
・お金に釣られる
・「逃げ」で食を決める
・自信がありすぎる、またはなさすぎる
二択だけで意思決定をした場合の失敗率は52%なのに対し、3つ以上の選択肢を用意した場合の失敗率は32%まで下がっています
◆仕事選びにおける7つの大罪
・好きを仕事にする
・給料の多さで選ぶ
・業界や職種で選ぶ
・仕事の楽さで選ぶ
・性格テストで選ぶ
・直感で選ぶ
・適性に合った仕事を求める
その仕事に情熱を持てるかどうかは、あなたが人生で注いだリソースの量に比例する
真の天職は「なんとなくやってたら楽しくなってきた」から見つかる
仲が良いパートナーとの結婚から得られる幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より767%も大きい(年収が平均値から上位10%に上昇した場合との比較)
健康レベルが「普通」から「ちょっと体調がいい」に改善したときの幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より6531%も大きい(年収が平均値から上位1%に上昇した場合との比較)
楽な仕事は死亡率を2倍に高める
直感で考える人の人生は「自己正当化」に終わる
1.「強み」と仕事の満足度には有意な関係があるものの、その相関はとても小さい
2.その組織のなかに自分と同じ「強み」を持った同僚が少ない場合には、仕事の満足度が上がる
◆仕事の幸福度を決める7つの徳目
1.自由:その仕事に裁量権はあるか?
2.達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
3.焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
4.明確:なすべきことやビジョン、評価軸はハッキリしているか?
5.多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
6.仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
7.貢献:どれだけ世の中の役に立つか?
「ヘルパーズハイ」を目指せる仕事を選べ!
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「就職活動ビジネス」に惑わされていては、本当の天職には出合えない。
本書は、みなさんがどうすれば仕事にやりがいや幸福を見出だせるか、そのヒントをまとめた本です。
「バッチリ適職が見つかる!」という類の本ではありませんが、きっと仕事選びやキャリア構築の良いヒントになると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『科学的な適職』鈴木祐・著 クロスメディア・パブリッシング
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◆目次◆
はじめに
序 章 最高の職業の選び方
なぜ私たちはキャリア選びに失敗するのか
ステップ1 幻想から覚める──仕事選びにおける7つの大罪
ステップ2 未来を広げる──仕事の幸福度を決める7つの徳目
ステップ3 悪を取り除く──最悪の職場に共通する8つの悪
ステップ4 歪みに気づく──バイアスを取り除くための4大技法
ステップ5 やりがいを再構築する──仕事の満足度を高める7つの計画
おわりに
読者特典
参考文献
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