2019年12月27日

『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』グラント・サバティエ・著 朝日新聞出版 vol.5427

【ミレニアル世代のお金の殖やし方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023318523

ひさびさに読み応えのあるマネー本に出合いました。

本日ご紹介する一冊は、手持ち資金2.26ドルからわずか5年で125万ドルを稼ぎ出し、経済的自立を獲得したミレニアル世代に人気の著者、グラント・サバティエによる話題書。

「FIRE」というのは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、米国で2010年代に再燃した経済的自立獲得のムーブメントのことです。

著者のグラント・サバティエは、CNBCで「ザ・ミレニアル・ミリオネア」と呼ばれ、「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」「ワシントン・ポスト」でも紹介されたミレニアル世代のカリスマ。

彼のウェブサイト「MillennialMoney.com」には、過去3年間で1000万人以上が訪れているそうです。

ミレニアル世代に向け、これまでの資産運用常識を覆す主張が書かれており、興味深く読むことができました。

著者が説く、一刻も早く経済的自立を達成するための新常識は、

・60歳のときよりも30歳のときの方がより少ない貯蓄額で「リタイア」できる
・期待年間支出の25倍以上の額を貯蓄する
・収入の半分以上を貯蓄に回す
・リモートワークをして、お金を稼ぐための時間の自由を獲得する
・副業をする
・住居費、交通費、旅費、食費をハックする

といったもの。本書には、読者がどれぐらいの貯蓄率で行った場合、どれぐらいでリタイアできるのか、詳細なシミュレーションもついています。
(貯蓄率が50%なら、収入が3万ドルでも28.4年でリタイアできる)

ひさびさにワクワクする本で、土井も積極的に資産運用したい気持ちになりました。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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30歳のときの方が65歳のときよりも少ない貯蓄額でリタイアできる

もし90歳の金持ちのお年寄りから1億ドル渡すから自分と入れ替わってほしいと言われたら、その申し出を受け入れるだろうか? もちろん、受け入れないだろう。なぜか? 時間はお金よりも貴重だからだ。我々は成人になってから、平均しておよそ2万5000日もの人生を生きる

毎年2000ドル貯めて、それが毎年7%で増えるとすると、40年後には47万967ドルになる。47万967ドルは大金だが、インフレ(予測不可能だ)によってその金額も40年後には今ほどの購買力がないということを忘れてはならない

すべてのモノの価格が上がるわけではなく、インフレの影響を回避しながら生活する方法を能動的に探すこともできる。インフレの影響が及ぶのは買うものだけ──既に持っているもの、栽培するもの、作るものではなく──だからだ

我々はよく何かを得るためにお金を使おうと考えるが、実際は投資ではなく消費をするときは、大切なもの──そのお金を稼ぐために使った時間、そしてそのお金によって買えるはずの将来の自由の両方──を失っている

何かが必要なときは、無料の方法を探したり、友人や家族に助けを求めたり、もしくは誰かと交換する方が節約できる。創造力を働かせればほとんどの場合、お金のかからない──多くの場合、無料の──方法があるのだ

住む場所はリタイアに必要な金額に最も大きな影響を与える

残額の多寡にかかわらず、最も金利の高い借金からまず返済を始めるべきだ

収入の半分以上を貯蓄に回すという発想はクレイジーに聞こえるかもしれないが、収入と貯蓄を増やすことを何よりも優先すれば、ほとんどの人ができることだ

ハウス・シッティングは非常にシンプルで、全くお金がかからない。米国では年がら年中、旅行している間に家やペットを見てくれる人を探している人が大勢いる。すばらしいハウス・シッターになる見返りに、家にタダで住まわせてもらえるのだ

家族がいれば、1回に1枚ずつチケットを買うようにしよう。航空会社はある価格のチケットを1枚か2枚しか販売していないことも多く、4人分のチケットを買おうとすると、すぐに価格の高いチケットに切り替わるからだ

◆アセットアロケーションに関するふたつのシンプルなルール
1.リタイアまでの期間が長いほど、資金に手をつけずに投資しておける期間が長いほど、よりリスクを取るべきであり、株式へのアロケーションを高めるべきだ
2.リタイアに近いほど、投資資金に頼って生活する時期が近いほど、リスクを抑えるべきであり、債券へのアロケーションを高めるべきだ

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60歳までには完全投資家になろうと思っているので、本書のアイデアは本当に参考になりました。

アメリカと日本では、マーケット事情が違うので、日本株に投資していては本書の理論は実現できませんが、伸びているところに投資し、そうでないところに住むというのは素晴らしいアドバイスだと思います。

経済的自立を目指す方はもちろんですが、将来のキャリアプラン、マネープランを考えたい人全般にもオススメできる内容です。

ファイナンシャルプランナーの方は、自身の主張が若い世代に「時代遅れ」と言われないよう、読んでおくといいでしょう。

これは必読の一冊です。

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『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』グラント・サバティエ・著 朝日新聞出版

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

第1章 お金とは自由
第2章 時間はお金よりも貴重
第3章 あなたの目標とする数字は?
第4章 あなたのいまの立ち位置は?
第5章 次のレベルへ
第6章 それに見合う価値があるのか?
第7章 あなたにとって必要な唯一の予算
第8章 9時5時の仕事をハックしよう
第9章 より少ない時間でより多くのお金を稼ぐ
第10章 投資戦略の7つのステップ
第11章 不動産投資
第12章 十二分な資金を確保するための戦略
第13章 将来を最適化するためのフレームワーク
第14章 より豊かな人生を送る
訳者あとがき

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