2019年12月26日

『人生は、「手」で変わる。』小林照子・著 vol.5426

【来年以降の生き方の指針に。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023318515

本日ご紹介する一冊は、年末年始、自分の人生を振り返るのに、また未来の計画を立てるのにピッタリの一冊。

美容部員からコーセー初の女性取締役になり、起業家としても29年のキャリアを持つ小林照子さんが、自身の半生を振り返り、職人・経営者としての生き方の哲学を語っています。

オビには「84歳・現役経営者のしなやかな生き方哲学」とありますが、まさにそんな内容です。

最近は、女性も働くのが当然になり、そのおかげでいろいろ抱え込んでしまっている人も多く見られます。

しなやかを言い換えれば「柔軟」。対義語は「硬直」でしょうか。

若い頃、好きで読んでいた『ペリカンロード』という漫画に、こんなセリフがあったのを覚えています。

「金属疲労ってやつは見ただけじゃわからんぜ 目に見えないヒビが 少しずつ振動で育って ある日かんたんに折れちまう」

長い人生は、硬い金属よりも、竹のようなしなやかさがあった方が生きやすい。

どうやってキャリアを高めるのか、転機にはどんなことを考えればいいのか、大事な人との別れをどう考えるか…。

良い人生を歩むための含蓄に富んだ言葉に、終始頷いていました。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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私の朝は、いつも水を取り替えることから始まります。まず、ベッドわきに置いてある、水を飲むためのコップを洗う。そして亡くなった夫や友人たちの写真の前に供えている水を取り替え、室内に飾ってある花の水もすべて取り替えます。昨日とおなじ今日、なんてあり得ない。今日は今日で、新しい一日が始まる。冷たい水に触れながら、私は心のリセットをするのです

私は忘れたくないのです。ひとを美しくするのが、私の仕事であることを

「体がしんどいから、今日は外出しないで寝間着&ノーメイクでいる」というようなことを始めたら、私の暮らしはたぶん一気に“楽な方向”に流れてしまうでしょう。それゆえに、私はいつも朝一番に自分の身支度を整えてしまうのです。身支度を整えるということは、自分の「社会性」を維持することにつながります

何より嬉しかったのは、私がメイクしたあとに皆さんが喜んでくださったこと。「これが私?びっくり」「あなた、すごい技術者だわ」。お客様が喜んで笑ってくださるたびに、私は山形でのことを思い出しました。
「おっ、照子が淹れてくれるお茶はやっぱりおいしいねえ」
「照子さん、生徒たちの文集をガリ版できれいに仕上げてくれてありがとう」
ひとが喜んでくれる。そのまわりのひとたちにも、幸せな空気が広がっていく。それがうれしいから、私も前に進んでいける。生きる張り合いというものは、結局は「ひとに求められ、喜んでもらえる」ということにあるのかもしれませんね

夢中で生きているとき、ひとはついついまわりが見えなくなってしまうものです。でも、ひとは決してひとりで生きているわけではないのです

自分の手に抱えられる仕事を見極める 仕事の質を守ることが自分の信用を守るのです

人生の転換期を見逃さない

一度しかない人生なのです。「安定」に納得して生きられるのであれば、無理に「挑戦」することを選ばなくていい。でも「安定」に納得できず、「挑戦」することを選ぶのであれば「挑戦」してみることです

ミスはしても、いいのです。ただし年長者は、若いひとに同じミスを二度とさせてはいけません。そのためには、若いひとのミスを、年長者はきちんと覚えておくことです

カッとなって、こちらから「縁」を切らないこと。ひととの間に「悪い関係」をつくらないこと。「悪い縁」でも必ず「いい縁」に変換すること

縁をとりもってくれたひとに、感謝する気持ちを大切に

どうぞ、「栄誉」とか「栄華」を目ざすのではなく、あなたという存在が「ひとをどれだけ幸せにできるのか」ということについて考えてみてください

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本書の「はじめに」にこんな言葉が書かれていました。刺さりますね。

「ひとは一度しか生きることはできません。ならば、最高の人生を。最高の生き方を。」

自分にとっての最高の人生とは何か。本書を読みながら、年末年始はそんなことをぼうっと考えてみたいですね。

ぜひ、読んでみてください。

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『人生は、「手」で変わる。』小林照子・著 朝日新聞出版

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◆目次◆

第1章 大切なのは、いくつになっても“手探りする”気持ち
第2章 チャンスはつかんで、はなさない
第3章 手放す勇気
第4章 気持ちよく働くための手習い
第5章 色あせない“現役”の奥の手
第6章 “いま”と手をつなぐ

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